チェコはヨーロッパのセンターに位置していて、ドイツ、オーストリア、スロバキア、ポーランドで国境をシェアしています。お城の数が多いのと、ビールが美味しい、そんなことで知られる国ですが、ハイキング・登山事情はどうなのでしょうか?僕が個人的に面白いなあと感じたポイントをいくつか紹介します。
平地が多い
そのためにハイキングができるベストな国ではなさそうです。一番高い山も1,603mと日本ではそこら中にありそうなレベルの山です。自然が少ないわけではないので森や川などは多くあります。山というよりは丘が多い気がしました。丘を登っていくと綺麗なお城や教会がある、というパターンが多いので、城や教会をゴールとしたハイキングもいいかも。
またお隣の国のオーストリアやポーランド、スロバキアにいくと高ーい登りがいのある山はたくさんあるので、週末にこういった国に行ってハイキングを楽しむのも主流のようです。
またハイキング以上にこの国で人気なアクティビティはマウンテンバイクを初めとするサイクリングだと感じました。平地が多いからかな?
マップがいらないかも?トレイルマーキングシステム
チェコの街や森の中を歩いていると至るところに様々な色でマーキングされている横線の目印に気づくことでしょう。これは実はハイキング用のマーキング(目印)なんですね。チェコ中どこに行ってもこの目印を辿っていけば目的地に辿り着けるそんな仕組みなんです。紙のマップ、地図マップもこのマーキングの色と連動しているので、迷うことはほぼありません。本当にどこに行ってもこの目印があるので誰がいつマーキングしていったのかなあととても感心していました。
ハイキングだけではなく、サイクリングの道順もこのマーキングで記されています。
調べてみたところ、1番最初のマーキングは130年近く前の1889年に作られたようです。残念ながらこのマーキングは第2次世界大戦でなくなってしまったようです。そう考えるとお城などの歴史ではなくハイキングの歴史もリッチな国だと感じてしまいました。100年前のハイカーが見つけたトレイルを私たちはハイキングしているんですね。日本でも同じかもしれませんが。
ヒリヒリする?虫に刺された?
ハイキングをしていると急に火傷したかのようなヒリヒリとする痛みを感じました。何か虫に刺された?
実はこれはチェコの至るところにある葉っぱの仕業なんですね。
その名はNettle「ネトル」。
日本でいうと青紫蘇そっくりのギザギザした葉っぱをしています。このネトルに接触すると火傷したようなヒリヒリ感を感じます。
これがチェコの山だけではなく至るところにありました。肌にちょこっと触れるだけでヒリヒリします。
チェコではみんな子供のころから親しみがあるようで、みんな知っていました。このヒリヒリ感は体に良いことだ!と子供の頃から言われてきたようで、「痛い!」と僕が言うたびに、それは体に良いことだ!とみんなに言われました。
調べてみると、元々はヨーロッパ生まれの植物ですが、現在ではアジアや北西アフリカ、そしてニュージーランドでもみられるようです。
実は日本では「イラクサ」と呼ばれているようです。
なんとこのネトルですが、ハーブティーとして古代昔から薬用として利用されていたようです。ネトルティーはビタミンなどの栄養素が豊富だったり、健康効果も多く発見されているようです。
僕は飲んだことがないのですが、飲んでみたいですね。
便利なマップアプリ「Mapy.cz」
おそらくチェコで一番よく使われているマップアプリが「Mapy.cz」。
グーグルマップでは表示されていないような細かい道もしっかりと表示されています。先程の様々なカラーのマーキングシステムとも連動しているので、Mapyで示されている色のトレイルを辿っていくことで目的地に到着できます。
もちろん他のマップアプリと同様、インターネットに繋がっていなくても自分がいる場所はしっかりとGPSで表示されるので安心です。
また便利な機能が自分がいる位置から自分の好みの時間や距離に合わせてハイキングコースやランニングコースを探すことができる機能です。これは旅行先や新しい土地で短時間でランニングなどを楽しみたい人にはとても便利です。
実はMapyは世界中どこでも網羅しているので、日本でも便利です。ヤマップと併用して使うととても便利だと思います。
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