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スマートウォッチを使わない派のガーミン255 Music を使ってみた結果・レビュー(フォアランナー)


ガーミンレビュー

スマートウォッチを使わない派であったわたしが、遂にスマートウォッチデビュー。 2023年9月に「ガーミン255 Music」を購入しておよそ2ヶ月弱が経ちました。 日常生活で、ランニングで、旅行で、トレラン大会で。 様々な場面で使ってみて感じたことを私なりにいちユーザーとしてシェアします。




ガーミン255レビューに入る前の注意点:サンクコストバイアスを考慮する

5万円はほとんどの人にとって安価な買い物でありません。5万円というお金を使ったから、これはもう好きになるしかない。好きにならないはずがない。

人間なら誰しも少ながらずそう感じた経験があるはず。


実はこれは「サンクコストバイアス」と呼ばれる一種の認知バイアスで、今まで費やしたコストのことを考え、合理的な判断ができなくなることを示す。簡単に言い換えると、もったいない心理といえるかもしれない。


投資、退屈な映画を途中でやめられない、数年付き合っているけどうまくいっていない相手と別れられないなど、例はいくらでもある。


今回のレビューだけでなく、レビューを読む時に心がけておくと良いのは、レビューを書いた人も少なからず「サンクコストバイアス」の影響を受けているということ。


今回のこともできる限り「サンクコストバイアス」に影響をされずに書いたつもりだが、この認知バイアスを考慮し読んでください。



ガーミン購入時のわたしについて

  • 週に20キロ程度走る。

  • 1回のランは30分程度。10km以下。

  • ランの目的は気分転換。

  • マラソン大会は10年前に1度出場したことがあるだけ。


ガーミン購入の動機

登山中の地図確認をウォッチでできたらいいな。という贅沢。ウォッチがないと困る、という欠如が動機ではない。

スマホなしで地図を確認できるスマートウォッチのリサーチをしていくうちに、そもそもウォッチだと画面が限られてしまうので、ウォッチを地図でみるという行為が自分にとっては浸透しないかもしれない、という仮説が芽生えてきた。


他のレビュービデオを見ていると、「スマホなしでランニングができる」という身軽さに新たに価値を感じるようになった。


結果的に、Spotifyを通じて音楽もスマホにダウンロードできる、ガーミンForerunner 255 Musicを買うという決断になった。


つまり、私の場合はスマートウォッチがないと困るからという必要性が根本的な動機ではなく、あればいいなという贅沢が動機でした。



スペックについて

ベーシック


  • ガーミンForerunner 255 Music

  • 値段 52,800円(税込)

  • 商品説明(*抜粋):Forerunner(フォアランナー) 255はすべての“走る人”のための先進のトレーニング機能を搭載したGPSランニングウォッチです。日常生活から日々のトレーニング、そしてレース本番までランナーをサポートします。Musicモデルには音楽機能を搭載し、ウォッチに保存した音楽を聞きながらランニングを楽しめます。


その他の基本的なスペックは公式商品ページを参考にしてください。


バッテリーについてですが、私はこれまでバッテリー切れで困ったことは一度もありません。朝と夜にシャワーを浴びる際、充電器に10分ほどつけておくだけで十分です。



スペックでよかったポイント


タッチスクリーンではなく、ボタン操作であること。

新しいモデルはタッチスクリーンのモデルが多い中、あえてタッチスクリーンのないForerunner 255 を選びました。タッチスクリーンは雨や雪の天気、あるいは手袋をつけている状態だと、どんなに高性能でもストレスフリーで使用することは不可能と判断したからです。結果的にこの判断は大成功だったと思います。


AirPods Pro 2 とのシンクがシームレス

AirPods Pro2を褒めるべきかもしれませんが、アイホンとガーミンの両方にBluetoothを接続し、スマホでポッドキャストを聴きながらランニングしても、音が途切れることなく1kmごとの平均ペースがAirPods Pro2から流れます。他のイヤホンについては、私が使っているのがAirPods Pro2なので、よくわかりません。



お気に入りの機能


ボディバッテリー

“Body Battery(ボディバッテリー)は、Garmin独自の機能です。心拍変動、ストレスレベル、睡眠、そして毎日の活動レベルなどを分析し、身体的エネルギーの残量を測定します。数値は5-100 で表示され、そのスコアが大きいほど、その日の活動や運動に費やすことのできるエネルギーが十分にあることを意味します。反対にスコアが低いほど、体力を温存して休息をとる必要性を示します。”(公式ウェブサイトより抜粋)


ガーミンでは、睡眠、ストレスレベル、歩数、心拍変動などさまざまなデータをトラッキングでき、この情報をもとにあなたの充電度合いを可視化するのがボディバッテリーです。この機能が私のライフスタイルに与えた影響は何でしょうか?


運動以外で消耗する“バッテリー”を可視化できるようになりました。私は身体的な負担とメンタル的な負担が同じバッテリーを使うという考えを信じています。
しかし、運動以外の活動後にバッテリーが消耗されているという実感が湧かず、筋トレや激しいランニングの後に夜遅くまで仕事をしたり、一日中仕事をして運動できなかったからエネルギーが余っていると思い、仕事後に激しい運動をすることが多かったです。

可視化により、運動以外のアクティビティでも自分のバッテリーが消費されていることを認識できるようになりました。ライブストリーミングやただ座っているだけのズーム会議でも、予想以上にバッテリーを消耗することがわかりました。


ライブトラック

Garminデバイスでリアルタイムで実行しているアクティビティ情報を友人や家族に共有する機能です

LiveTrackを使用するには以下の条件が必要です

  • GarminデバイスとスマートフォンがBluetooth接続されている

  • スマートフォンがインターネット接続されている

  • GarminConnectAppがバックグラウンドで稼働している

  • Garminデバイスで屋外アクティビティを実行している


寒いポーランドの11月に21.05kmのトレラン大会に出場しました。パートナーが応援に来てくれましたが、マイナス2度で雪が降る中、外で待たせるのは申し訳なく感じました。また、ゴールライン近くに2時間ほどいることも、具体的に伝えられず困りました。


この機能は非常に役立ちました。メールアドレスを追加することで、ランニング状況がリアルタイムで共有され、マップ上に位置やペースの変動も表示されます。これにより、「練習よりいいペース!頑張って!」といった励ましのメッセージをLINEやWhatsappなどで送ることができます。実際、私も終盤の辛い場面でこのメッセージに助けられました。


ガーミンペイ

期待値は低めでしたが、日本とポーランドのカード決済可能な店では98%の確率で利用できました。腕時計を外すたびにPIN入力が必要で、セキュリティ面でも安心です。







どんな人におすすめ?


数値に影響されやすい人

データドリブンで数値の変化を重視する人には、ライフスタイル改善に役立つツールだと思いました。


ガーミンを使い始める前は、質の悪い睡眠がいつも疲れを感じる原因だと信じていました。しかし、ウェアラブルデバイスで睡眠スコアが良いことを実感し、良い睡眠が取れていると感じることで気分も軽くなりました。一方で、悪いスコアが続くと過度なプレッシャーを感じ、それが逆に睡眠に悪影響を与えることもあると聞いたことがあります。



どんな人にはおすすめでない?


ガジェットの機能を学ぶことにストレスを感じてしまう人

ガーミンは便利な機能が豊富ですが、それらを理解し使いこなせなければ価値を感じられません。自分で機能を調べるのが面倒だと感じたら、ガーミンを使うのが嫌になるかもしれません。もしランニングの記録や睡眠トラッキングだけで十分であれば、もっと手頃なスマートウォッチを選ぶのが賢明かもしれません。


スマートウォッチが初めての方で決断に迷っているなら、1万円以下の手頃なモデルを試してみて、自分に合うか確認するのが良いでしょう。

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