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ガーミンForrunner255 Music を使い始めて

更新日:2023年11月29日


ガーミンレビュー

スマートウォッチを使わない派であったわたしが、遂にスマートウォッチデビュー。 2023年9月に「Garmin Forerunner 255 Music」を購入しておよそ2ヶ月弱が経ちました。 日常生活で、ランニングで、旅行で、トレラン大会で。 様々な場面で使ってみて感じたことを私なりにいちユーザーとしてシェアします。


ガーミンレビューに入る前の注意点:サンクコストバイアスを考慮する

5万円はほとんどの人にとって安価な買い物でありません。5万円というお金を使ったから、これはもう好きになるしかない。好きにならないはずがない。

人間なら誰しも少ながらずそう感じた経験があるはず。


実はこれは「サンクコストバイアス」と呼ばれる一種の認知バイアスで、今まで費やしたコストのことを考え、合理的な判断ができなくなることを示す。簡単に言い換えると、もったいない心理といえるかもしれない。


投資、退屈な映画を途中でやめられない、数年付き合っているけどうまくいっていない相手と別れられないなど、例はいくらでもある。


今回のレビューだけでなく、レビューを読む時に心がけておくと良いのは、レビューを書いた人も少なからず「サンクコストバイアス」の影響を受けているということ。


今回のこともできる限り「サンクコストバイアス」に影響をされずに書いたつもりだが、この認知バイアスを考慮し読んでください。



ガーミン購入時のわたしについて

  • 週に20キロ程度走る。

  • 1回のランは30分程度。10km以下。

  • ランの目的は気分転換。

  • マラソン大会は10年前に1度出場したことがあるだけ。


ガーミン購入の動機

登山中の地図確認をウォッチでできたらいいな。という贅沢。ウォッチがないと困る、という欠如が動機ではない。

スマホなしで地図を確認できるスマートウォッチのリサーチをしていくうちに、そもそもウォッチだと画面が限られてしまうので、ウォッチを地図でみるという行為が自分にとっては浸透しないかもしれない、という仮説が芽生えてきた。


他のレビュービデオを見ていると、「スマホなしでランニングができる」という身軽さに新たに価値を感じるようになった。


結果的に、Spotifyを通じて音楽もスマホにダウンロードできる、ガーミンForerunner 255 Musicを買うという決断になった。


つまり、私の場合はスマートウォッチがないと困るからという必要性が根本的な動機ではなく、あればいいなという贅沢が動機でした。



スペックについて

ベーシック

  • ガーミンForerunner 255 Music

  • 値段 52,800円(税込)

  • 商品説明(*抜粋):Forerunner(フォアランナー) 255はすべての“走る人”のための先進のトレーニング機能を搭載したGPSランニングウォッチです。日常生活から日々のトレーニング、そしてレース本番までランナーをサポートします。Musicモデルには音楽機能を搭載し、ウォッチに保存した音楽を聞きながらランニングを楽しめます。


その他の基本的なスペックは公式商品ページを参考にしてほしい。


バッテリーに関してだが、私個人的にはバッテリーが切れて困ったことは一度もない。朝と夜シャワーを浴びるのだが、その時に充電器に10分程度ずつつけておくだけで充分。


スペックでよかったポイント

タッチスクリーンではなく、ボタン操作であること。

新しいモデルはタッチスクリーンのモデルが多い中、あえてタッチスクリーンのないForerunner 255 を選んだ。タッチスクリーンは雨や雪の天気、あるいは手袋をつけている状態だと、どんなに高性能でもストレスフリーで使用することは不可能と判断したから。結果的にこの判断は大成功だった。


AirPods Pro 2 とのシンクがシームレス

これはどちらかというと、AirPods Pro2 を褒めるべきかもしれないが、アイホンとガーミン両方にフルートゥースを繋げた状態で、スマホからポッドキャストを聴きながらランニングをしていても、スマホのからの音が途切れることなくランニングの1kmごとの平均ペースがAirPods2から流れてきます。

私が使っているブルートゥースイヤホンがAirPods Pro2 なので、他のイヤホンではどうかは定かではない。



お気に入りの機能

ボディバッテリー

“Body Battery(ボディバッテリー)は、Garmin独自の機能です。心拍変動、ストレスレベル、睡眠、そして毎日の活動レベルなどを分析し、身体的エネルギーの残量を測定します。数値は5-100 で表示され、そのスコアが大きいほど、その日の活動や運動に費やすことのできるエネルギーが十分にあることを意味します。反対にスコアが低いほど、体力を温存して休息をとる必要性を示します。”(公式ウェブサイトより抜粋)


ガーミンでは睡眠、ストレスレベル、歩数、心拍変動など様々なデータをトラッキングできるが、その全てを使って、あなたの充電度合いを可視化してくるのが、ボディバッテリー。なぜこの機能が私のライフスタイルに影響を与えたのか?


運動以外で消耗する”バッテリー”を可視化することができるようになった。

身体的な負担もメンタル的な負担も同じバッテリーを使っている、という説を私は信じている。それはわかっていもなかなか運動以外のアクティビティの後にバッテリーを消耗しているということがしっくりこず、筋トレや激しいランの後、夜遅いのに仕事をしたり、逆に一日中仕事で全く運動できてないからエナジー有り余っているに違いないということで、仕事後に激しい運動をしたり、、ということが多かった。


これが可視化されるようになったことで、運動以外のアクティビティでも自分のバッテリーが消費している事実を認識できるようになった。また、ライブストリーミングなどの楽しいことやただ座っているだけのズーム会議などでも、予想以上にバッテリーを消耗するとわかったこと。


ライブトラック

Garminデバイスでリアルタイムで実行しているアクティビティ情報を友人や家族に共有する機能です

LiveTrackを使用するには以下の条件が必要です

  • GarminデバイスとスマートフォンがBluetooth接続されている

  • スマートフォンがインターネット接続されている

  • GarminConnectAppがバックグラウンドで稼働している

  • Garminデバイスで屋外アクティビティを実行している


寒いポーランドの11月にトレラン大会に出場した。21.05kmを走る大会で、パートナーが一緒に会場まできてくれて応援をしてくれることに。しかし、マイナス2度で雪が降る中ずっと外で待ってもらうのも申し訳ない。さらに2時間ぐらいにゴールライン付近にいて、などの曖昧な答えもできない。


そんな時にこの機能はとても役に立った。メールアドレスを追加すると、あなたのランニング状況が文字通りライブで共有される。マップ上にあなたの位置が表示されるだけでなく、ペースの変動もわかるので、「練習よりいいペース!頑張って!」などリアルタイムで励ましのメッセージを送ることもできる。(メッセージはLINEやWhatsappなど他のメッセージアプリを使って)実際に私も終盤のきついところ、このメッセージに励まされた。



ガーミンペイ

期待値的には少なめだったのだが、日本でもポーランドでもカード決済ができるお店であれば98%の確率で使えた。腕時計を外すたびにPINを入力する必要があるので、セキュリティ面でも安心できた。



どんな人におすすめ?

数値に影響されやすい人

データドリブンであり、数値の変化を見るのが好きな人にとってはライフスタイル改善にはとても役にたつツールだと感じた。

ガーミンをつけ始める前、私は睡眠の質がよくなく、そのせいでバッテリーが少ないと信じ込んでいた。しかし、ウォッチをつけ始めてみるとスコアがいいことから、良い睡眠が取れているんだと思えるようになり、気分的にも軽くなった。しかし、逆もしかりなので、悪いスコアが続くことで必要以上に自分にプレッシャーを与えてしまい、それが返って睡眠に悪影響を与えた、なんて話も聞いたことがある。



どんな人にはおすすめでない?

ガジェットの機能を学ぶことにストレスを感じてしまう人

とても便利な機能のあるガーミンだが、こういった機能を理解して使いこなせないと価値を感じることはできない。自分でインターネットで機能を調べることが苦である場合は、その時点でガーミンが嫌になるかもしれない。

ただランの記録と睡眠のトラッキングできればいいや、くらいであればもっと低価なスマートウォッチはいくらでもあるのでそっちにするのが得策かもしれない。


スマートウォッチ自体が初めて、という方でこのブログを読んでも決断ができない場合は1万円以下でもそこそこのスマートウォッチはあるので、まずはそれをつけてみて自分に合っているかどうかを検証してみるのがいいだろう。




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