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10年以上愛用のブーツから学ぶ、エッセンシャル思考なものとの付き合い方




これを身につけると「HIMYM」のテッド・モズビーの赤いブーツのように、自身に満ち溢れてくる、 あるいは、ここ一番という時に必ず身につけるアイテムが、あなたにはありますか? 

僕の場合は、このダナーのブーツです。 まだ学生だった10年以上前に、アルバイトで貯めた大金を叩いて買いました。 ハワイ、NZ、アメリカ本土、シンガポール、バリ、そして、ポーランド。どこに行くにしても持っていったこのアイテム。 このブーツのことを思い返してみると、ものやことなどに対する最近の自分の思考の変化と通づるものがあることにも気づきました。




出会い

当時高校生から大学生になって、色んなことが自由になりました。

髪型も自由、制服も着なくてよい、バイトもできる。

一般的なフレッシュな大学生のように、すぐに髪を染めたり、バイトを始めたりしました。


ピストバイク(レース用の軽い自転車)で片道1時間ある西南学院大学に通っていました。


福岡に行ったことがある人は

大名というエリアをご存知かと思います。

個人の方が経営している、洋服のセレクトショップが多くあります。

そこでたまたま見つけた、アメカジ系の服を取り扱っているショップでこのブーツを購入しました。

ブーツ購入前に服や靴も買いましたが、どれも長く愛用させていただきました。




この店長のMさんなんですが、本当に気さくな方でこの人に会っていなかったらきっとこのブーツは買っていなかったかも。


ショップに1人で入るのってなんか居心地悪いですよね。

店員さんが近づいてきて「何かお探しですか?」って来る感じがいやです。


Mさんは、その距離感がとてもよかったんだと思います。そして何より人生を(仕事を)楽しんでいる感をすごく感じました。


洋服や売り物に関係のない話(好きな音楽の話や、趣味の話)にたくさん時間をかけていたり。


洋服買わんでもいいけんいつでも遊びきな〜とか言って

店に行くと、今日時間ある?とかいって店の前の自動販売機でコーヒーをおごってくれたり、

音楽の話になって、G.LOVEというアーティストを紹介してCDを貸してくれたり。

売ってある洋服のモデルをさせてくれたり。


とてもカジュアルに接してくれました。


そんなこんなで、

このダナーのブーツと出会います。


確か8万円近くしたので、学生にとってはとても高額な買い物。


ただその時にMさんが言ってくれた言葉を今も覚えています。(おそらくこんなことを言ってくれたような、、)


「このブーツは履けば履くほど、Takuya君の足にあってくる。そして古くなればなるほど渋味がでてくるブーツ。一緒に歳をとっていけうブーツ。Takuya君が大人になった時はきっとめちゃいい味になるよ。」といって、Mさん自身も昔から履いているブーツを見せてくれました。




そして10年以上が経った今、このブーツを履いています。

僕はモノに固執するタイプの人間ではないのですが、このブーツだけは

どこに住む拠点(ハワイ、NZ、シンガポール、バリ、ヨーロッパ)が変わっても持っていきました。



きっと多くの人が(自分も含め)お店の店員さんに対してつい

「この人はわたしに物を売ろうとしているんだ!」

とガードを固めてしまいます。


しかし、変に自分をシャットダウンせずに、純粋に知らない人と会話を楽しんでよかったと思える出会いの一つでした。


そして、当時まだ学生と大人の間くらいにいた自分に「COOLな大人」をみせてくれたMさん。こんな大人になりたいと思えたのは間違いなかったと思います。





ミニマリスト VS エッセンシャリスト


このブーツのことを振り返ってみて、最近の自分の思考の変化に通づるものがあると気づきました。


これまでは、必要のないものは全てカットアウトするべきだ。という考えをもとに、何事にも厳しく制限をかけていました。


例えば、カーペットが欲しいなあと感じても、カーペットがなくても生活できるから買ってはいけない、と自分に言い聞かせました。


俗に言われる「ミニマリスト」と「ストイシズム」のミックスかもしれません。


最近はこの思考が変わりました。


もし、このカーペットがある人生が、自分をハッピーにさせてくれるなら購入する。と


言い換えれば、自分の毎日を自分の大好きなもので詰め込む。ということです。


きっと、「エッセンシャリズム」に近いと思います。



ブーツの話に戻りますが、ハワイやバリでは1年中温かいのでこんな馬鹿でかいブーツを持っていく必要はないし、むしろ嵩張るのでやめた方が良いと考えてしまいます。


しかし、このブーツを履くことで「グレイテスト・ショーマン」のヒュー・ジャックマンのように、自身に満ち溢れてくるなら、


このブーツを履くことで、バリの街を歩くという行為が10倍もハッピーな体験になるのなら、


このブーツを持っていくべきなのです。




ミニマリストからエッセンシャリストな思考な変わったことで、確実に物が増えました。


毎日自分が生活する部屋、着る服、髪型、こういったものには妥協をしないようになりました。


では、いいな!と思ったものをなんでもかんでもすぐに買うか?そうではありません。辛抱強く、妥協をしない。


まず、できる限り具体的に自分のハッピーライフ(理想)を可視化します。


僕はピンタレストを利用します。


どんな人であれ、あなたの気分をよくしてくれるもの・ことがあるはずです。しかし、これを言葉で表すことはとても難しい。そんな時にピンタレストは役にたちます。


これいいな!みていて気分がよくなるというものをピンしていきます。


部屋、洋服、トレラン


とかカテゴリー分けてもいいし、とりあえず好きなものをどんどんピンしていく。


そうすると共通点が見えてきます。


(ピンした)部屋の写真を見比べると、カーペットはこの生地が欲しい、この色のカーテンで揃えたい、など。


それがわかってきたら、その理想に出会うまでは、絶対に買わない。これいいかも、でも買わない、という厳しいハードルを立てます。



ものを買うのと同時に、好きなじゃないものを処分することも覚えました。


もらったものだから、まだ使えるからと言って


全く好きじゃない帽子やタオルをまだ使っていませんか?


100%好きじゃないなら自分のライフスタイルから削除する。ここにも強くこだわるのです。





また、ピンタレストを使うことで、カテゴリーを超えた自分のカラーパターンテイストを見つけることができるかもしれません。


僕の場合は、トレランの写真でも、部屋の写真でも、Boho (Bohemian)カラーが共通していることがわかりました。



これが分かれば、自分のカラーパレットテイストを基準として


部屋に置く物や身につける物を選んでいけば、自分にとっても心地よく・ハッピーになれるライフスタイルを築き上げることができます。


カラーパレットテイストに基づいたライフスタイルビルディングは、現在進行形でやっているところなので、またどこかでアップデートできたらと思います。





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