交渉術8選|相手を自然に動かす心理学ベースの実践テクニック
- 1 日前
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相手の考えや行動を変えたいとき、ただ「こうしてほしい」と言うだけではなかなか動いてくれない。 心理学や実際の交渉現場で効果が証明されている交渉術を、具体例を交えながら8つ紹介。すぐに試せるものから少し戦略的なものまで。
1.返報性の原理(先に与えておく)
何か大きなお願いをしたいときは、先に小さな好意を渡しておく。人間は「何かしてもらったらお返ししなきゃ」という気持ちが自然に湧くので、協力しやすくなります。
例:お願いの1週間前〜1ヶ月前に「これ、参考になるかなと思って」と資料を渡したり、手伝いをさりげなくしたり。大きな依頼の前に、日常的に小さな親切を積み重ねておくと、後で頼みやすくなる。
2.ミラーリング(相手を自然に真似する)
相手の座り方・体の向き・話し方のトーン・ジェスチャーを、さりげなく真似する。これだけで無意識に「この人とは波長が合う」と感じ、心が開きやすくなる。FBIの捜査官が凶悪犯相手に使うほど効果的で、最初にミラーリングしてから「なんでそんなことしたの?」と聞くと、本音が出やすくなる。 ポイントは「わざとらしくならない」こと。自然に、徐々に合わせていくのがコツ。
3.Less is more(最も響くポイントを1つに絞る)
理由を10個並べるより、相手にとって一番刺さる理由を1つだけ、簡潔に伝える方が圧倒的に強い。情報が多すぎると頭が疲れて拒否反応が出る。
例:スタッフに「もっと積極的に動いてほしい」と言うとき、なぜを淡々と長々説明するのではなく、「これをやることで、あなたの接客スキルが上がり、将来独立するときも絶対役立つよ」と、その人にとって一番響きそうな1点をピンポイントで伝える。
4.小さく始める(フット・イン・ザ・ドア)
いきなり大きなお願いはハードルが高いので、とても小さなYesからスタート。一度小さな承諾をすると、一貫性を保とうとする心理が働き、次第に大きなお願いにも応じやすくなる。
例:スタッフに大きな改善をお願いする前に「今日はこの1つだけ試してみてくれる?」から始める。 値段交渉では逆で、「2万円の商品」と高めに最初は提示して徐々に下げると、1万円で売れても相手は「得した」と感じやすい。
5.相手が疲れているタイミングを待つ
決断や考えることは意外とエネルギーを消費する。相手が疲れて判断力が落ちているときに提案すると、「もういいよ、OK」と通りやすくなる。主に1日の始まりではなくて終わりの方が一番判断力が落ちている時。
例:夜遅く、仕事でクタクタのときに「渋られていた決断」を軽く言うと意外と断られにくい。
6.サブリミナルに訴える(無意識に刷り込む)
直接「これがいいよ」と言うのではなく、何ヶ月も前から関連するものを日常に自然に置いておく。相手が自分で「そういえば私もこれいいかも」と思う状態に持っていける。
例:家族で「今年はイタリアに行きたい」と思っているのに奥さんが嫌がっている場合、イタリアの雑誌をキッチンに何気なく置く、イタリアっぽい音楽を流す、イタリア産のワインや食材を買ってくる。こうしているうちに、旅行の話が出たときに奥さんの方から「イタリアがいいかな…」と言い出すことがよくある。
7.周りに人がいるときに聞く(社会的証明・世論効果)
お願いが「人として良いこと」「みんなが好印象を持つ行動」の場合、一対一ではなく大勢の前で言うと通りやすい。「みんなの前でケチだと思われたくない」という心理が働く。
例:会社の会議で「犬の保護団体にみんなで寄付しませんか?」と提案すると、トップの人も「いいよ、やろう」と言いやすくなる。 一対一だと「お金のことだから…」と断られやすいお願いほど効果的。
8.自信を「演じる」ことで相手を動かす
根拠がなくても「自信満々」に振る舞う人の方が、周りはついていきやすい。
例:英語がそこそこしか話せなくても「俺、英語できるよ」と堂々と言うだけで仕事が回ってくるケースは意外と多い。自信がない相手(例:娘が「私なんて…」と思っている場合)には、「自信がなくても自信あるふりをする方が人生得するよ」と伝えてあげると、「じゃあちょっとやってみようかな」→成功体験が積み重なり、自然と本物の自信がつく、という流れを作りやすい。
まとめ
これらを1つずつ試すだけでも効果が出ますが、組み合わせるとさらに強力。
例の流れ
ミラーリングで信頼を作る
小さなお願いからYesを積む
疲れているタイミングで、最も響く1点を大勢の前で伝える
大事なのは「相手を操る」ではなく、相手にとってもプラスになる結果を目指すこと。Win-Winの提案を、これらのコツで自然に通しやすくしてみてほしい。



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