【冬の防寒対策】メリノウールインナーからダウンまで|−10℃ポーランドの冬を快適に過ごす服装術
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2026年のポーランドの冬は、ここ16年間で一番寒い冬を迎えた。マイナス10度(体感はもっと低い)を超える日が続き、海や湖も凍ったままの状態が続いた。そんな極寒の冬を、福岡育ちの私が心地よく過ごすことができたのは、身につけるものにこだわり、正しいレイヤリングを心がけたからだ。ポーランドの冬の服装のこだわりポイントを紹介。

ベースレイヤー(肌着)がすべてを決める

冬の快適さを決めるのは、実はダウンよりも「ベースレイヤー」。私が普段使っているのは薄手の100%メリノウールの長袖インナーで、この素材は寒い屋外では暖かく、室内では適度に湿気を逃がしてくれるので、体をドライで快適に保つことができる。またメリノのいいところは動けば温かくなること。嵩張らないのでアクティブな人にぴったり。冬ほど寒くない秋でもランニング着として使ったりもしている。着心地がよいし通気性もあるので汗をかいても快適だ。

日本のAmazonでも、同じくメリノウール100%のベースレイヤーを購入できる。例えば ニュージーランドのメーカー「Icebreaker(アイスブレーカー)」の「Oasis」シリーズは、薄手で着心地が非常に良く、ポーランド基準の寒さでも下に一枚着るだけで体温キープの助けになるだろう。
NZのマウントクック国立で働いていた時も、アイスブレーカーの商品はとても人気だった。

下着としてのベースレイヤーも重要
下半身についても、私は100%メリノウールのボクサーパンツを愛用している。ここが冷えると,体全体が冷えやすくなってしまうため、冬の散歩や屋外での活動では意外と影響が大きい。日本ではIcebreakerのメリノベースレイヤーパンツが手に入り、これらは通気性と保温性のバランスが良いので、長時間の外出でも快適さを保ってくれる。
メリノウール100%の下着は、旅行中も手洗いして干しておくとすぐに乾くので、ミニマルに旅行したい人は持っておくべきアイテムだ。
以下のブログでもミニマル旅行について書いたのでこちらも参照にしてほしい。
靴下は投資する価値がある
冬の体感温度で一番差が出るのは足元。私はDarn Tough(ダーンタフ)のメリノウールソックスを長年愛用している。この靴下は非常に高い耐久性とフィット感で、吹雪いている天気でも、雪の中を歩いても、蒸れにくいのが特徴。名前の通り、頑丈さにも驚かされる。7年くらい履いている。このDarn ToughソックスはAmazon Japanでも購入できるので、日本にいても同じ快適さを手に入れることができる。
ミッドレイヤーは素材で快適さをつくる

インナーが整ったら、次に大事なのはミッドレイヤー。私はポーランド製のメリノウールセーターをミッドレイヤーとして使っている。冬の保温には天然素材の暖かさと通気性がぴったりだ。また、軽くて消臭効果もあるメリノなので、夏や秋で少し肌寒い時にも大活躍。

日本では、メリノウールを使ったニットやセーター多くあるが、例えば NANGA(ナンガ)のウールニットや、モンベルのメリノウールセーターは、冬の街歩きでもアウトドアでも使いやすい一着です。これらのアイテムも Amazon で購入できますので、冬のミッドレイヤーとして現実的な選択肢になります。

ダウンジャケットのアウターは軽さも重要

一番高価になるであろうアウター。私は「Pajak(パヤック)」のEskimoというダウンジャケットを着ている。このジャケットは高品質なポーランド産ホワイトグースダウンを使い、軽くて暖かく、さらにフードや袖が取り外せるため、ダウンとしてだけでなくベストや軽いコートとして使える万能性も持っている。

Pajak Eskimoはポーランド現地で私が実際に使っている高機能ダウンだが、日本で購入できないため、Amazonで買えるマーモットの「750フィルパワー Prime Down Jacket」を現実的な代替としておすすめする。
Prime Down Jacketも同じ750FPのダウンを使い、風や寒さに強い設計のため、日常の通勤・街歩き・旅行でも十分な防寒性能を発揮してくれるだろう。Pajakが多機能仕様なのに対し、Prime Down Jacketはシンプルな防寒重視。その分、日本の冬や寒冷地対応のダウンとしては最適な選択肢といえるだろう。
吹雪や大雨の日にあると嬉しいウォータープルーフジャケット

毎日利用するものではなく、ダウンジャケットで賄えないこともないので、金銭に余裕があったら追加するべきなのが、軽く高性能のウォーター・ウィンドプルーフジャケット。ヨーロッパの冬は寒いというよりは冷たい(痛い)。その原因が風。私が使用しているのは、ポーランドのアウトドアブランドAlpinusの3レイヤージャケット「Nookat(Kurtka męska 3-warstwowa Nookat)」。3層構造のハードシェルで、防水性・防風性ともに非常に高く、それでいて比較的軽量という特徴がある。表面は雨や雪を確実に弾く。ダウンの上から一枚羽織るだけで、冷たい風をほぼ完全に遮断でき、体感温度が大きく変わる。フードのフィットも良く、顔周りまで保護されるため、吹雪の日でも外出の心理的ハードルが下がる。

軽量でコンパクトに収納できるため、旅行や通勤時にバッグへ入れておく装備としても適している。出番は毎日ではない。しかし、最も過酷な天候の日ほど価値を発揮する一着であり、ヨーロッパの冬を安全かつ快適に乗り切るための“保険”のような存在と言える。

日本で同様の装備を揃える場合は、防水透湿素材(GORE-TEXなど)を使用した軽量ハードシェルを選べば、ほぼ同等の役割を果たす。ダウンジャケットと組み合わせることで、極寒・暴風・大雨・湿雪まで対応できる、実用的かつ完成度の高い防寒システムが構築できる。
ポーランドの冬の服装で最重要 ― メリノウールのニット帽

体幹をどれだけ温めていても頭部が冷えると一気に体温を奪われる。特にバルト海沿岸のような風が強い地域では耳と頭頂部の防寒は必須。私が使っているのは、ポーランド製の100%メリノウールの二重構造ニット帽。肉厚でしっかりとした編み地ながら、締め付け感はなく、長時間かぶっていてもストレスがない。この帽子の良いところは、とにかく「暖かいのに蒸れない」こと。メリノウールは保温性だけでなく吸湿性にも優れているため、屋外ではしっかり暖かく、室内に入ったときも汗で不快になりにくいのが特徴です。しかもウール特有のチクチク感はなく、静電気も起きにくい。髪がバチバチしないのは地味に嬉しいポイントです。さらに、匂いがつきにくいため頻繁に洗う必要もありません。冬場はとくにそのメリットを実感します。
まとめ:冬は装備で変わる

ポーランドの冬は、精神論では乗り越えられないほど厳しいもの。しかし、正しいレイヤリングを身につけることで、−10℃でも快適に過ごせる。私自身が日常的に使っている装備は、ベースレイヤーから靴下、それからミッドレイヤー、アウターまで全て「素材と機能性」を大切に選んできたものだ。まずは肌に触れる部分から見直してみてほしい。冬の過ごし方がきっと違って見えてくるはずだ。



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