オーディオブックやポッドキャスト、本などから多くのことをたくさん消費し学んでいるはずなのに、数週間、いや数日後には忘れている。なぜ? そんなジレンマを解決するヒントになるかもしれない考えをシェアします。
記憶
記憶には大きく二つ種類があります。
短期的な記憶
長期的な記憶
長期的な記憶が何かを考えたりするのに重要という風によく言われています。
長期的な記憶には
1192年に鎌倉幕府が成立した、という事実だったり
サンクコストバイアス、などのアイデアやスキームがあります。
こういったアイデアやスキームの魅力は
初めは全く関係のないスキームが記憶として頭の中にぽつぽつとあるだけですが、
長期的な記憶として自分のものになったアイデアやスキームが増えてくると
それぞれ全く関係なかったスキーム同士が繋がったり
スキーム同士に共通点があって、新たなスキームを理解するのに助かったりと
投資のように時間がたてば立つほど役に立っていき、さらに長期的記憶としても強いものになっていきます。
短期的な記憶が長期的な記憶になるには,
Working Memoryという短期的な記憶としてしっかりとプロセスされないといけません。
例えると、あなたの記憶がスマホで
このスマホはしっかりと100%まで満タンに充電されてやっと長期的な記憶となる。
しかしスマホ充電器がが私たちには4つしかない。
現代の問題はしっかりと満タンに充電されてない状態なのに
どんどんとスマホ(情報)が流れ混んでくることです。
Working Memoryとして100%充電される前に流れ出てしまい
長期的な記憶として残らないという結果になってしまいます。
さらに皮肉なのは、私たち自身は新しい情報(本やポッドキャスト、映画やツイート)などを消費してその場では新しいことを学んだつもりになってしまっているということです。
私たちが一番やってしまうまちがいがマルチタスキング。
タブを何個も開いて働いている人いませんか?
マルチタスキングは自分の集中を高速でシフトしているだけなのです。スポットライトがシフトするたびにこの充電器のリセットされています。
これを絶対に避けたいことです。
長期的記憶にするためにできること
ワーキングメモリーをしっかりと充電して長期的な記憶とするための具体的な3つのステップをシェアします。
ステップ1:Recall
読書をしていてチャプター1が終わったらすぐに2へ、3へと次から次へと読んでませんかね?
ネットフリックスでドラマを見ていても、ネットフリックスが私たちに休みを与える間もなく次のチャプターを見せてきますよね
ストップ。
ここで 、Re call ー再び呼びもどす。
新しいことを学んだら、最低30秒くらいでもいいので本を閉じて自分の中で学んだことを頭の中で呼び戻してみましょう。
ステップ2:誰にでも伝わるように説明できるようにまとめる。
Richard Feynmanという人が考えた方法なのでファインマンテクニークとも言われます。
自分が学びたいことを、最終的には子供にでもわかるように自分の言葉でシンプル化してまとめる、そうすることで自分の長期的な記憶となる。というものです。
この時になるべく例え話を使ったり、ストーリーを使って説明するとさらに長期的記憶へと結びつきやすいです。
このブログでもスマホ充電器の例を使いましたね。
ステップ3:リピート
多くの人は脳みそを何かアップロードしたらそれでずっと残るコンピューターのようなものと考えがちですが、それは大きな間違いです。
脳みそは筋肉と同じです。筋肉を使わなかったらどんどんと劣っていきますよね?記憶も同じです。
何かを学びたいとすれば、
読む・観る、Recall、誰にでも伝わるようにまとめる。
1ヶ月に渡って3日に1回くらいの頻度でこのステップの一つを1日に一回行う。
こっちの方が
1日で集中して一つの本を自分のものにするより、効果的です。
それを定期的に繰り返していくことです。
1ヶ月間も!!
そう感じる人も多いかもしれませんが、それが現実のようです。
だったら毎回グーグルで調べればいいやん。それもありだと思います。
人間の記憶には限界があるので、その必要とする情報にアクセスできる方法だけ覚えておく、とか。
僕の場合は、何か新しいアイデアやコンセプトを本やビデオで学ぼうとする時
消費した後にブログに自分の言葉でまとめます。自分の経験談を交えたりすることで、よりパーソナルなものへとします。
それをもとにライブランのセッションで自分の話言葉でつたえる。
これが長期的な記憶にするためにとても助かっています。