top of page

アウトドアと建築物好き必見!「小さなウィーン」ビェルスコ・ビャワとベスキト・シロンスク山脈

  • ptakuyap15
  • 7月28日
  • 読了時間: 5分

更新日:7月29日

ベスキト・シロンスク山脈

ポーランド南西部にある「ベスキト・シロンスク山脈(Beskid Śląski)」とその麓にある大きくも小さくもない街「ビェルスコ・ビャワ(Bielsko-Biała)」は、ポーランド外の旅行者にはまだあまり知られていない穴場スポットです。


特に登山やマウンテンバイクなどのアウトドア好きにはおすすめの場所です。


この穴場スポットに行ってきた時の記録です。



1.なぜ行こうと思ったのか


The Loop

ここ数年で始まった「The Loop」という合計250kmの文字通り、スタートと終了が同じ地点のループのトレイルコースのことを聞いたことがきっかけです。


この「The Loop」はベスキディ(Beskidy)山地にある既存の観光ルートを繋いだものです。途中にschronisko (ポーランドの山小屋)や街もあるので安心して挑戦できます。


スコットランドのWest Highland Wayやフランス、コルシカ島のGR20 のような有名な長距離ハイキングトレイルに筆頭するトレイルになることを目指しているようです。


この「The Loop」の全てを歩くことは日数的に不可能ですが、一部を歩こうということでスタート地点となる「ビェルスコ=ビャワ」を訪れることになりました。




2.Bielsko-Biała (ビェルスコ・ビャワ)



2.1.「小さなウィーン」と呼ばれる美しい街並み

小さなウィーン

ビェルスコ=ビャワは、「小さなウィーン(Mały Wiedeń)」という愛称で知られています。その理由は、この町が持つエレガントでヨーロッパ的な街並みと、かつての歴史的背景にあります。


小さなウィーン
小さなウィーン

かつて、オーストリア=ハンガリー帝国に属しており、19世紀から20世紀初頭にかけて、ウィーン風の建築様式が数多く導入されました。


旧市街には、アール・ヌーヴォー様式の建物や、クラシックな劇場、銀行、邸宅などが立ち並び、まるでウィーンの街角にいるかのような雰囲気を感じさせてくれます。


小さなウィーン

コンパクトな街ながら、文化と歴史、そして芸術の香りが漂う場所として、多くの観光客や建築ファンに愛されています。


小さな街なので歩いてある程度回ることもでき、ウィーンよりも人混みもごちゃごちゃしておらず街歩きが楽しい場所でもあります。


2.2. 2つの町が一つになった「Bielsko-Biała (ビェルスコ=ビャワ)」の歴史

Bielsko-Biała (ビェルスコ=ビャワ)

ポーランド南部、チェコとの国境近くにある「Bielsko-Biała(ビェルスコ=ビャワ)」は、文字通り2つの町が合併してできた都市です。


「Bielsko」はスレジア地方に属し、中世から織物産業などで発展してきた町。一方、「Biała」はガリツィア地方にあり、18世紀以降オーストリア領となったことで独自の発展を遂げました。

両町はBiała川(ビャワ川)を挟んで向かい合っており、歴史的には異なる国家に属していた時期もあります。


第二次世界大戦後、1951年に正式に合併されて「Bielsko-Biała」が誕生しました。




2.2.ポーランド国民的アニメ「ボレクとロレク」誕生の地

ボレクとロレク

ポーランド人なら誰でも知っているアニメが「Bolek i Lolek (ボレクとロレク)。」


1963年にポーランドで制作が始まったテレビアニメシリーズで、2人の兄弟の冒険を描いた短編アニメです。


セリフがほとんどなく、動きと表情だけで物語が進んでいくため、世界中の子どもたちにも親しみやすい作品です。



このアニメの制作スタジオ「Studio Filmów Rysunkowych(アニメーション映画スタジオ)」があるのがビェルスコ=ビャワということもあり


アニメのキャラクターの銅像が街の至ることにあります。


ボレクとロレク

ボレクとロレク



2.3.ポーランド料理を食べるなら「Bar Pierożek (バル ピエロジェク ジェク)」

Bar Pierożek

ローカルの友達が連れていってくれたレストランがここ。


なんと1977年にオープンしたというBar Mleczna(バル・ムレチュナ)。


Bar Pierożek

有名なのはPampuchy(ポーランド料理の蒸し餃子)。ひき肉やマッシュールームが入っているタイプ以外にも、いちごやブルーベリーが入っているものまで。


Pampuchy
Pampuchy





2.ベスキディ(Beskidy)山地でハイキングを楽しむ


ベスキディ(Beskidy)山地

ベスキディ山脈(Beskidy)は、ポーランド南部からスロバキア、ウクライナにかけて広がるカルパチア山脈の一部で、チェコ、スロバキア、ウクライナとの国境を跨ぎます。


ポーランド側の最高峰は1,725mのバビア山(Babia Góra)で、なだらかな山並みと広大な森が特徴的です。


アルプスのような岩山でないので、マウンテンバイクのルートとしても人気があります。マウンテンバイクを借りることができる施設もあります。


マウンテンバイク

冒頭で説明したように、私たちは「The Loop」の一部を歩きました。


この地方のいいところは、犬と一緒に歩けることです。道中、他の犬にもたくさんあいました。


途中の山小屋も犬と一緒に安心して入れます。


犬とハイキング



2.1.ポーランドの山小屋「Schoronisko(スホロニスコ)」

ポーランドの山小屋「Schoronisko(スホロニスコ)」

ポーランドにはたくさんの山があり登山やハイキングはとても人気のあるアクティビティです。


もしポーランドでハイキングをするなら知っておくと良い宿泊施設がポーランドの山小屋「Schoronisko(スホロニスコ)」です。


山頂や山頂付近にある簡易宿泊施設なのですが、日本の山小屋より設備がしっかりとしていて清潔で快適です。


ドミトリー形式(相部屋)だけでなく、個室も多くあります。値段もホテルや民泊と比べても比較的安いです。


場所によっては、寝袋持ち込みが必要なところも多くあります。


宿泊しなくても、レストランやバーだけ利用することも可能です。


ポーランドの山小屋「Schoronisko(スホロニスコ)」

スホロニスコに限らず、山小屋に泊まっていいことは美しいサンライズが見れることです。


特に夏は陽が登るのも早いので、オレンジの朝焼けで目を覚まし、早朝からハイキングをスタートすることができました。


サンライズ




スホロニスコは booking.com のような大手予約サイトには掲載されていないので、「ハイキングをするエリアの名前+Schoronisko」で検索することをおすすめします。


難点はオンライン予約を受け付けていないところも多く、電話予約が必要な場合もあります。


「The Loop」には数多くのスホロニスコがあり、ウェブサイトに記載されています。




2.2. ハイキングルート

The Loop
The Loop

実際に私たちがハイキングをしたルートが以下です。

各ルートでの写真はAllTrailsに上げてあります。



Day1 : ビェルスコ=ビャワからウストロンまで


Day2:ウストロンからストジェクまで


Day3:ストジェクからヴィスワまで


コメント


​最新記事

プライバシーポリシー

当サイトに掲載されている広告について


当サイトでは、第三者配信の広告サービス(Googleアドセンス)を利用しています。 このような広告配信事業者は、ユーザーの興味に応じた商品やサービスの広告を表示するため、当サイトや他サイトへのアクセスに関する情報 『Cookie』(氏名、住所、メール アドレス、電話番号は含まれません) を使用することがあります。 またGoogleアドセンスに関して、このプロセスの詳細やこのような情報が広告配信事業者に使用されないようにする方法については、こちらをクリックしてください。

当サイトが使用しているアクセス解析ツールについて

 

当サイトでは、Googleによるアクセス解析ツール「Googleアナリティクス」を利用しています。 このGoogleアナリティクスはトラフィックデータの収集のためにCookieを使用しています。 このトラフィックデータは匿名で収集されており、個人を特定するものではありません。 この機能はCookieを無効にすることで収集を拒否することが出来ますので、お使いのブラウザの設定をご確認ください。 この規約に関して、詳しくはこちら、またはこちらをクリックしてください。

​フォロー

  • X
  • スレッド
  • Instagram

​プロフィール

ポーランド在住のリモートワーカー。過去にハワイ、シンガポール、ニュージーランド、バリにも住んだ経験あり。

​「チルライフinポーランド」では主にポーランドについて、旅行について、ライフハックについて、書いていきます。よろしくお願いします。

bottom of page