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ドーパミンの秘密

更新日:2022年10月24日




ドーパミンの性質

 

 私たち人類が今まで生き延びてこれたのも、文明の進化もドーパミンのおかげといっても過言ではありません。


ドーパミンはわたしたちに行動を起こさせてくれる脳内化学物質です。主に、食べ物・安全な住まい・セックスという生き延びていくための欲求に向かって私たちを行動へとかきたてます。


ここまで文明が繁栄できたのもドーパミンのおかげなのです。



ドーパミンはよく「快楽物質」といわれます。それはドーパミンが放出されているときに喜びを感じるからです。


しかし面白いことに、ドーパミンが一番放出されるタイミングは欲している行動が行われた時ではなく、その行動のことを期待している時なのです。


面白い研究があります。


2010年に喫煙者のフライトアテンダントに2本のフライトの勤務中いつ1番タバコが吸いたくなるかをインタビューしました。


その結果、フライト間の喫煙休憩中前に衝動が1番強くなったのはそうですが、面白いのが、喫煙休憩中に喫煙した人にも、我慢した人にも、時間が経つにつれてこの衝動の低下がみられたようです。


映画の予告編を見ている時の方が実際の映画を見ている時より興奮するのも説明がつきますよね。


こういったことから、ドーパミンは現在ではなく私たちを”未来”について執着させる化学物質でもあります。



未来 vs 今


私たちの脳内化学物質には大きく分けて二つあります。Up化学物質とDown科学物質です。


Upは未来に執着をさせてくれるドーパミンがこれにあたります。


Upはクリエイティビティ・成功・新しいことに試してみる・恋に落ちるといったことを可能にするものです。


問題点は、一時的なことであり、ありすぎると社交性がなくなってしまうことです。”ドーパミン”が描き出す想像の世界”未来”に住んでしまうからです。



それに対して、Down化学物質は、セロトニン・オキシトシン・エンドルフィン・エンドカナバナイドなどの脳内化学物質です。


これらの物質は、"今”に対して喜びを感じさせてくれる化学物質であり、今起きていること・していることにより放出されるホルモンです。


わかりやすい例は、実際に焼く肉を食べている時にはセロトニンやオキシトンは高いのですが、ドーパミンは低いのです。



ドーパミンが多い人の性質として、俗にいう”天才”と呼ばれる人たち、人とつるむのが苦手、恋愛関係が長続きしない、独身といったものがあげられるそうです。



恋愛とドーパミン


よく彼氏・彼女と長続きしない人がいいます。「なんか愛の炎が冷めちゃったのよ。あの人との関係には何かがたりないのよね。。。」


これは間違いではありません。ドーパミンが足りないのです。


付き合い始めてすぐは毎日が楽しいはずです。よくハネムーンフェイズと呼ばれるこの時期はドーミンラッシュの時期です。


これからの彼・彼女との未来のことを考える、あなたは”未来”に住んでいるのです。


しかしドーパミンは長続きしないものです。


なのでドーパミンが放出されなくなると別れてしまう人が多いのです。皮肉なことに恋に落とさせるのもの、終わらせるのもドーパミンなのです。


ではどうすればいいのか?


ドーパミンによる恋愛はサステイナブルではないという事実を受け止め、Down脳内化学物質に使って関係を保つためです。


毎日”今”起きていることに一緒に感動できる、そのことに感謝することでサステイナブルで満足な関係をキープできるはずです。


面白いことに、長期の恋愛をしている人たちのドーパミンレベルは低く、独身の人のドーパミンレベルは高いというデータもでています。



”快楽”と”不快感”


「中毒」と聞くとどんなイメージを浮かべますか?


麻薬で捕まった芸能人とか50分おきにタバコを吸いにいっている同僚?


では、10分おきにスマホをチェックせずにはいられないあなたはどうでしょうか?


著書「Dopamin Nation」の作者Anna Lembkeさんは、現代人は”快楽”中毒だといいます。


ものがありふれた現代で、四六時中どこにいても好きな時にスマホを使えば、”退屈”という不快感から”快楽”へ抜け出せる。


この便利さが”快楽”中毒を加速させている一番の原因です。


便利さ以上に大きな要因となっているのが、私たちと不快感に対する付き合い方です。



”快楽”と”痛み”のバランス


ドーパミンが多いと私たちの人生は幸せで有意義なものになります。ドーパミンは喜びを与えてくれるし、集中力を上げてくれるからです。


逆にドーパミンが必要料より少ないと、常に不安に感じたり、やる気がまったく起きないものになります。


実験用マウスからドーパミン不足に保ったところ、マウスは食べ物を食べるやる気さえ起きなくなって餓死してしまったという実験もあります。


ではどうやってドーパミンの量をあげることができるのか?


まず最初に思いつくのが、スマホのゲームをしたり、お酒を飲んだり、身近にすぐアクセスできる”快楽”を利用することです。


こうすることで、ドーパミンの量はぐっとあがるのですが、”快楽”からくるドーパミンラッシュは必ずその後にドーパミン量ががくっと減る、ドーパミンクラッシュに陥ってしまいます。


そもそもわたしたちの脳は”快楽”と”痛み”が常にお互いのバランスを保つようにできています。


シーソーをイメージしてみてください。。。


  • ピザ一個じゃドーパミンがでなくなる。→喜びを感じるためにもっとピザが必要になる。



ではどうすれば??


  • ”痛み”からドーパミンを得る。



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