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うつについて

更新日:2022年11月29日



これといった前兆や突起とした出来事もなく、気づくとなぜか悲しくて、何をしてもやる気がでない。前は少し聴くだけでムードが上がっていたお気に入りの曲を聴いても気分がよくならない。何をしても以前感じていた喜びや興奮を感じられない。誰とも会いたくないし、なにもしたくない。


これが俗にいわれる「depression - うつ」かもしれません。


こんな状態を経験している人があなたの身近にはいますか?


私の身近のとても大切な人が、過去に「うつ」を経験したことがあります。


「うつ」を経験したことがない私にとっては、今現在でも100%理解したというと嘘かと思います。


しかし、少しでもいいので知っているか・全く知らないかでは大きな違いです。


この文章を通して、少しでも考える認知が拡まればと思います。


*私は専門家でもなんでもありません。悪魔でうつを経験したことがない一般人の文章です。



うつの訪れ


うつというものは突然やってくるようです。


私の知人(Mさん)も気づけば冒頭で述べた精神状態になっていたそうです。


きっと身体を動かせば気が晴れるはず、そう思ってランニングをしたり、ジムに通ったり、ハイキングをしてみたり、思い当たることを全て試してみたそうですが、何も変わらなかったそうです。


友達に相談をしてみても、「きっと緊張してるだけだよ。」「疲れているだけだよ。」と真剣に聞き入れてくれる感じではなかったそうです。


それもそのはず、Mさん自身もまさか自分うつだとは思ってもいなかったし、信じろと言われても信じなかったそうです。


私もそうなのですが、「うつ」なんて自分には全く別の世界の話、周りに自分が「うつ」だということを知られたくない恥ずかしさから、「うつ」の可能性を全く考えないのが普通ではないでしょうか?


しかし、母親のすすめで医師の面談に行くことになりました。


そこで言われたのが、あなたは「うつ」の可能性があるので、専門科医の受診を受けるように言われたようですが?


「うつ?まさか自分がうつなはずがない。」とこれを否定し、専門科医の受診にはいかなったようです。




そんなある日、ヘッドフォンで音楽を聴きながら電車を待っていた時に


「一歩線路に踏み出せば、こんなもやもやした毎日から抜け出せるかもしれない。」


という考えがぼやっと頭に浮かんできたそうですが、これが目覚まし時計となり、「うつ」を真剣に考えるようになったそうです。


自分でインターネット調べたり、専門科医のアドバイスを受けるなかで全く知らなかったことが明らかになってきました。


また医師から処方された薬を飲んで、また自分が好きだったアートなどから以前のように喜びを感じられるようになったことも、医師のアドバイスなどをしっかりと聞くきっかけになったようです。



うつの原因


まず初めに言っておかなければいけないことが、うつ病は人それぞれ原因が違うということです。


Aさんには効果的な対処法であってもBさんには全く効果的ではない場合があります。


だからスペシャリストの力を借りることが大切なのです。



ただ、ひとつ私が話を聞く中でハッとさせられたことが、栄養不足がうつの原因である可能性もあるということです。


よく熱っぽかったり、歯が痛かったりしたら、躊躇なく病院にいくかと思います。


ただし、気分が晴れない場合はどうでしょうか?


きっと、身体を動かそうとか、面白い映画やドラマを観て気を晴らそう、と考えるのが一般的かと思います。


しかし、その原因が栄養不足だと知っていたらどうでしょうか?


なんの栄養が足りないのか、病院に行って調べてもらい、ビタミンDのサプリメントを処方してもらうことで補い、この症状を解消する、というプロセスが頭の中でイメージできたら病院に行くことに抵抗がなくなるのではないでしょうか?


それもそのはず、腸は「第2の脳」とも言われているほど、私たちが食べるものは私たちのムードに大きく影響を及ぼします。ドーパミン(快感ホルモン)、ノルアドレナリン(ストレスホルモン)、セロトニン(幸せホルモン)は感情(性格)を支配する代表的な脳内神経伝達物質といわれていますが、その多くは腸で作られます。


こういったことも最近になって一般的に知られるようになってきましたが、なかなかまだ一般家庭では一般教養ではないのではないでしょうか?



私が考えたこと


またMさんが言った言葉で印象的だったのが、「(世の中にはもっと症状の悪い病気や問題を抱えた人がいるから、そんな人に比べたら私の問題なんて大したことないはず、という考えは捨てるべき。問題に大きさは関係ない。問題は問題だ。」という言葉です。


よく何か異変や問題を感じても、大したことないとか、他の人比べたらなんでもないと、自分を説得させて目をそらすことが多いかと思います。


しかし、問題は後回しにすればするほど、あなたを追いかけて行きます。


問題があることを認識することが解決への第一歩です。そこから自分で調べたり、周りに話はじめたらいいのです。



周りの友達や親が真剣に問題を受け入れてくれない、これは責めるべき問題なのでしょうか?


これは責めてはいけません。特に私たちの親の世代はまだまだ今と情報量やうつ病の研究の進み具合が全く違います。


さらにはこういった情報へのアクセスは全くもって限られています。


子供もころになんで毎朝シリアルばっかり食わせたんだよ〜って親に攻撃するのは私は反対です。


親はあなたを元気にさせたくて世の中が健康にいいって言っているものを食べさせただけなのです。



では周りにうつで悩んでいる人がいたらどう接してあげることがいいのか?


Mさんに言われたのが「理解してくれなくていいから、じっと辛抱強くそばにいてあげること」と言っていました。


これには私もハッとさせれらました。全てを理解してあげられないとその人にとって良い友達、パートナー、家族でないと思っていろいろと当事者に質問をしまくってしまいます。


また理解していないのに、理解したふりをするのも違うのです。


じっと辛抱強く待ってあげることが1番の助けのようです。


また今回の話を通して学んだことが、やる気がでない、何もしたくない、という人に「運動してないけんやん!走ろうよ!」「ちゃんと毎朝歩こう!」と自分だけの意見を一方的に伝えることは、なんて無神経なことなんだ、とも思いました。



また「うつ」がどんなものかを描いているのが、ネットフリックスの人気番組「ストレンジャーシングス シーズン4」だともいっていました。


ストレンシャーシングスはSFシリーズなのですが、比喩的に登場人物のマックスがベクナというモンスターの呪術から抜け出すまでの一連の流れは、うつとの付き合い方に似ているそうです。



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