マルボルクはポーランドの北側にあります。
マルボルク城は、ドイツ語で「マリエンブルク」と呼ばれ、「聖母マリアの城」を意味します。14世紀から15世紀半ばにかけて、騎士団の政治、軍事、経済、宗教の中心地として重要な役割を果たしました。
その後、所有者はポーランド王朝、プロシア、再びドイツと移り変わり、第2次世界大戦では爆撃により半分以上が破壊されました。しかし、戦後にはポーランドのものとなり、国を挙げての大修復工事が行われ、1997年にはユネスコの世界遺産に登録されました。
巨大な城の半分が破壊されたにも関わらず、現在の姿にまで復元されたことを考えると、人間の努力と技術に感動を覚えます。マルボルク城の敷地は約21ヘクタール、建物の総面積は25万平米と、東京ドームが4個半も入るほどの大きさです。赤レンガの建造物としても、敷地面積としても世界最大で、修道院としての機能も持つこの城は、ヨーロッパの城の中でもひときわ異彩を放っています。
見学のポイント
マルボルク城はその壮大さから、見学には十分な時間をかけることをおすすめします。2012年にはトリップアドバイザーの「死ぬまでに行きたい、世界の名城25選」に選ばれ、現在では観光客で賑わっています。すべての見学箇所を回るには丸一日かかることもありますが、私の場合は3~4時間でも十分に楽しむことができます。
入場券を購入すると、英語のオーディオガイドが無料で貸し出されます。日本語版はありませんが、音声と画像で各見どころの説明が自動的に行われ、見学順路も画面で示してくれるため、使い勝手は良好です。オーディオガイドなしでも問題なく楽しめます。
城内はもちろんですが、お庭も見応えがあります。綺麗なお花や手入れされた植木など、緑がたくさんなのでお城とのアクセントとしてばっちりです。
忘れてほしくないのが、西側を流れるノガット川を渡り、川の反対側から城全体を眺めることです。ノガット川とマルボルク城の巨大な風景は圧巻です。
アクセスと観光のコツ
マルボルク城へのアクセスは、グダニスクからの日帰りが便利です。1時間に1~2本走っている特急で、グダニスク中央駅からマルボルク駅までは約30分。駅から城郭までは徒歩20分です。
グダニスクに住んでいた私は自転車で行きましたが、思った以上にかかりました。。。
観光客で賑わうマルボルク城ですが、特に混雑するのは週末の午後。少しでも人ごみを避けたい場合は、開館と同時に入場するのが賢明です。チケットはウェブサイトで事前購入が可能です。
食事と休憩
城内(有料エリア)には2か所のレストランがありますが、混雑が予想されるため、軽食を持参しての見学も一つの方法です。
壮大な歴史と現代の復元技術が融合するマルボルク城は、一度は訪れる価値のある観光地です。歴史の重みと人間の努力を感じながら、ゆっくりと時間をかけて見学してみてください。
マルボルク城見学の様子をビデオにもしてあるので、ぜひこちらも参考にしてみてください。
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