東京ドーム4.5個分!圧倒されるマルボルク城の大きさと魅力
- ptakuyap15
- 2024年7月11日
- 読了時間: 7分
更新日:3月16日

ポーランド北部にそびえる壮大なマルボルク城。敷地面積はなんと東京ドーム4.5個分!かつてドイツ騎士団の拠点として栄え、世界遺産にも登録されたこの城は、歴史と美しさを兼ね備えた「世界最大級の赤レンガ建築」です。
第二次世界大戦で一度は破壊されたものの、ポーランドの情熱と技術で見事に復元されました。そんな圧倒的なスケールとドラマチックな歴史を誇るマルボルク城の見どころを、このブログでたっぷりご紹介します!
マルボルクのドイツ騎士団の城

ドイツ騎士団(Teutonic Knights)とは?
ドイツ騎士団は、12世紀末に設立されたカトリックの修道騎士団で、当初は十字軍遠征で病院を運営し、巡礼者や負傷者の救護を行っていました。やがて軍事的な影響力を拡大し、ヨーロッパ各地に拠点を築いていきます。
マルボルクとの結びつき
13世紀にマルボルクの地に城を建設し、1308年には本拠地をベネツィアから移転。この城は騎士団の政治・軍事・宗教の中心地となり、毎年の修道会総会では、騎士団を動かす有力者たちが一堂に集まりました。
修道院と要塞、二つの顔
ゴシック様式で建てられたマルボルク城は、礼拝堂や修道院機能を備える一方、武器庫や大砲の製造所など要塞としての役割も担っていました。中層にある400人収容の大食堂や、美しいフレスコ画・豪華な装飾が当時の富と権勢を物語っています。ほぼ全ての部屋を見ることができるので、タイムスリップをした気分になれます!

栄光と衰退、そして修復
1410年、ドイツ騎士団はグルンヴァルドの戦いで敗北。やがてマルボルク城はポーランド領となり、第2次世界大戦で半分以上が破壊されるものの、戦後にポーランドの手で修復されました。1961年にマルボルク城博物館として開館し、1997年にはユネスコ世界遺産に登録されました。
グダニスクからマルボルク城へ日帰りで行く方法(アクセス)
マルボルク城へのアクセスは、グダニスクからの日帰りが便利です。1時間に1~2本走っている特急で、グダニスク中央駅(Gdańsk Głowny)からマルボルク駅(Marbork)までは約30分。駅からお城までは徒歩20分です。
グダニスクからマルボルク駅に行く
電車でのアクセス
• 乗車時間:グダニスク中央駅(Gdańsk Główny)からマルボルク駅まで、普通列車で約40~60分、特急なら約24分。
• 料金:普通列車は約15ズロチ、特急は約19ズロチ(時期や時間帯による変動あり)。
• 運行本数:1時間に1~2本ほど運行され、日帰り旅行には十分です。
切符の購入方法
• アプリ購入:ポーランドの公共交通アプリ「jakdojade」が便利です。
• Web予約:事前に確実に席を確保したい場合は、PKP Intercityの公式サイトから予約がおすすめ。
• 窓口購入:平日なら予約なしでも買えるため、慌てずに駅やオンラインで購入可能です。
マルボルク駅からマルボルク城までの徒歩経路
マルボルク城ではとっても広い敷地を歩いて回ることになるため、スーツケースや重い荷物を持っての移動は避けた方が良いでしょう。できるだけ身軽な装いで訪れることをおすすめします。
駅を出たら、まず西側(右側)に向かって歩いてください。進むと大きな幹線道路があり、その先に横断歩道がありますので、そこを渡りましょう。
渡ると商店街のような道があるのでそこをずっとまっすぐ進みます。するとマルボルク城が見えてきます!
マルボルク城のチケット購入とオーディオガイド活用術
・入場料:80.00PLN(約3,077円) *英語のオーディオガイド付き
・開場時間:
・冬季(1月10日〜4月25日):午前9時から午後3時*ラストエントリーは午後1時
・夏季(4月26日〜9月30日):午前9時から午後8時*ラストエントリーは午後4時30分
・所要時間:およそ3時間
・公式ウェブサイト:https://zamek.malbork.pl/en/home/
チケットに必ずついてくるオーディオガイドは残念ながら日本語対応はしておりません。しかしながら、GPS付きで、音声と画像で各見どころの説明が自動的に行われ、見学順路も画面で示してくれるため便利です。

見学する際のポイント
時間はたっぷりと確保する
見学には十分な時間をかけることをおすすめします。2012年にはトリップアドバイザーの「死ぬまでに行きたい、世界の名城25選」に選ばれ、現在では観光客で賑わっています。すべての見学箇所を回るには丸一日かかることもありますが、私の場合は3~4時間でも十分に楽しむことができます。
おすすめスポット
①大食堂(Grand Refectory)

特に印象的なスポットの一つが、大食堂(Grand Refectory)です。この壮大な空間は、騎士団のメンバーたちが食事を共にし、重要な議論や宴会が行われた場所として知られています。
中世のゴシック建築の傑作とも言える美しいアーチ型の天井が特徴です。この天井は柱に支えられており、その装飾は当時の職人技術の高さを感じさせます。また、大きな窓から差し込む光が、広々とした空間に優雅さを加えています。
②お庭

マルボルク城のお庭は、城内の重厚な建築とは対照的に、自然の美しさが広がるリラックスできるスポットです。
③中庭(The Courtyard of Malbork Castle)

中庭から見上げると、マルボルク城の複数の建物や塔が一望できます。赤レンガで統一されたゴシック様式の美しい外壁が目を引きます。中庭の中央には古い井戸もあります。装飾の施された井戸のデザインは、写真撮影スポットとしても人気です。
③ノガット川の反対岸からのマルボルク城

マルボルク城を訪れる際にぜひ体験してほしいのが、城内の探索だけでなく、ノガット川の反対岸からの絶景を楽しむことです。
お城の西側を流れるノガット川を渡り、反対岸へ行くと、マルボルク城の全体像を一望できます。このスポットでは、壮大な赤レンガの城と、川面に映るその姿が織りなす幻想的な景色を堪能できます。
特に夕暮れ時には、太陽の光が城の壁を美しく照らし、歴史的な荘厳さが一層際立ちます。写真撮影にも最適な場所です!
食事と休憩
マルボルク城内(有料エリア)には2か所のレストランがありますが、観光シーズンには混雑が予想されるため、軽食を持参しておくと便利です。特に、長時間の見学を予定している場合には、持参した軽食で適度に休憩を取りながら楽しむのがおすすめです。
また、夏場は気温が高くなることもあります。城内は比較的涼しいですが、敷地が広大なため、こまめな水分補給が必要です。浄水器などの設備はありませんので、ボトルのお水を事前に準備しておくと安心です。
マルボルクで行われるイベント

毎年9月に実施されるトライアスロンイベント。長距離トライアスロンのポーランド選手権を含む複数のカテゴリがあり、国内外から多くの参加者を集めています。競技はスイム、バイク、ランの3つのセグメントで行われ、トライアスロン愛好者にとっては重要なイベントとなっています。
レース各所にマルボルク城を作ったドイツ騎士団の格好をした人たちがいたり、中世ヨーロッパ感もありそうです!スイムはマルボルク城の前にあるノガット川を泳ぎます。
私がマルボルク城を訪れた時にちょうどトライアスロンが開催されていましたが、城の反対側に行く細い橋もコースの一部で、競技者との距離も近く熱が伝わってきました。

壮大な歴史と現代の復元技術が融合するマルボルク城は、一度は訪れる価値のある観光地です。歴史の重みと人間の努力を感じながら、ゆっくりと時間をかけて見学してみてください。
マルボルク城見学の様子をビデオにもしてあるので、ぜひこちらも参考にしてみてください。
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