top of page

『ライフ!』(The Secret Life of Walter Mitty)あらすじ・名言・感想|妄想から本当の冒険へ

  • 執筆者の写真: Takuya Sakoda
    Takuya Sakoda
  • 3月16日
  • 読了時間: 6分

更新日:4月26日

The Secret Life of Walter Mitty

「The Secret Life of Walter Mitty 」を見たことがあるだろうか?ベン・スティラー監督・主演, 2013年公開のヒューマンドラマ。もう10年以上前の映画なのだが、今でも私が「一番好きな映画」として迷わず挙げる一本だ。今日はこの映画についてちょっと熱めに語っていきたいと思う。



あらすじ: 妄想癖のある平凡なサラリーマン

 主人公のウォルター・ミティは、雑誌「LIFE」の写真管理部で16年間働き続けた中年男性。独身で、地味で、目立たない存在。毎日同じことを繰り返してきたそんなキャラクターだ。彼の唯一の癖というか特徴が「妄想」。家族との会話中も、職場の同僚との話の途中でも、ふとした瞬間に大胆な空想の世界に飛んでしまう。自分がドラマチックな世界で活躍しているシーンを頭の中でリプレイし続けてしまう、そんな男だ。

そんなウォルターにある日ピンチが訪れる。担当写真家・ショーン・オコネルから届いたネガの一枚が見つからない。しかもそれが「LIFE」最終刊の表紙を飾るはずの超重要なカット。

ウォルターは手がかりを頼りに、まずグリーンランドへ飛ぶ。ショーンを追ってアイスランド、さらにアフガニスタンへ。普段なら想像の中でしか起こらなかった「冒険」が、現実として始まる。

旅を通じてウォルターは少しずつ変わっていく。妄想が減っていく。自分の足で世界を歩くことで、頭の中でしか動けなかった男が、本当に動き出す。そしてたどり着いた「答え」がとても好きで、初めて観た時は声が出るくらい驚いた。ネタバレはしないので、ぜひ実際に観てみてほしい。



コンフォートゾーンの外側に本当の人生がある

 

The Secret Life of Walter Mitty

 

 この映画のメッセージはいろんな解釈があると思うのだが、私がいちばん好きな捉え方はこうだ。毎日の繰り返しやルーティンは正直、めちゃくちゃ心地がいい。慣れた場所、慣れた人たち、慣れた仕事。それ自体は悪いことじゃない。しかし、インスタや映画で「見た気になる」だけでは、何かが足りない。ウォルターが旅に出て、グリーンランドやアイスランドの大地に立つことで、妄想が少しずつ消えていく。自分の体で見て、聞いて、感じる。それをやってから日常に帰ってくると、何気ない家族との会話、毎朝一緒に働いてる同僚の存在、そういう「身近にあるもの」の大切さに改めて気づかされたりもする。コンフォートゾーンの外に出てみて初めて、自分の日常の豊かさが見える。私はそういう映画だと思った。定期的に思いきって「非日常」を体験することと、同じことの繰り返しの「日常」。これをバランスよく保つことで、豊かな人生を歩めるのではないだろうか?



旅先で出会う人たちのこと

 もうひとつこの映画で好きなところが、ウォルターが旅先で出会うキャラクターたちだ。グリーンランド、アイスランド、アフガニスタン……ウォルターがいろんな場所を旅していく中で、ちょっとだけ出てくる名もなきキャラクターたちがいる。セリフも短いし、名前すら呼ばれないような存在。でもそういう人たちが、さりげなくウォルターを助けてくれたり励ましになったり、一言二言交わしたりするシーンが妙に印象に残る。これ、旅してると本当にあるなと思う。道を教えてくれたおじさん、地下鉄で丁寧に案内してくれた人、ホステルで一緒にご飯を食べた旅人。一緒にいた時間はすごく短いのだが、記憶にはずっと残る。そういう経験が積み重なるたびに、「人間って、意外といい人が多いな」って思える。ニュースだとどうしてもネガティブなことに目がいきがちだが、この映画を見るとそういうことをリマインドしてくれる気がする。もちろんこれも、自分の体で世界を体験することの重要性とも通ずる。人との出会いそして経験が人生を豊かにする。



映像がとにかくエステティック

 内容の話とは別にベン・スティラーの撮り方がとにかく好き。グリーンランドやアイスランドの大自然のシーンはもちろん、「LIFE」社のモダンなオフィスの場面でも画面の構図や色味が本当に美しい。同じくベン。スティラーが監督のApple TV+の「セヴェランス」でも、独特のオフィスの映像美は圧巻だ。「映像を楽しむ映画」としても十分おすすめできる一本だ。



映画を盛り上げる音楽のセレクションが最高

 仕事や生活という不安がありながら、ワーホリや留学に踏み出すことにはどんな人だった勇気が必要かと思う。そんな時に一歩背中を押してくれるのが、Arcade Fireの「Wake Up」だ。この映画を観た人の多くが、名シーンだと賞賛するのが、「Wake Up」の音楽とともにウォルターがグリーンランドへと旅立つシーンだ。旅立つ時の希望が満ち溢れるワクワク感、特に目的地を上空から眺めるところが本当に良く表現されている。毎回観るたびに鳥肌が立つ。



「Wake Up」だけでなく、Of Monsters and Menの「Dirty Paw」やJosé Gonzálesの「Stay Alive」、そしてサウンドトラックも好きすぎて何度も聴いた。



「The Secret Life of Walter Mitty」の名言・印象的なセリフ

この映画には、何度でも見返したくなるセリフがいくつかある。特に好きなものをピックアップした。


「Beautiful things don't ask for attention.(美しいものは、注目を求めない)」 — ショーン・オコネル


雪豹を前にしたショーンのセリフ。シンプルなのに、ものすごく刺さる言葉。本当に価値あるものは、自ら目立とうとしない。SNSで「いいね」を集めることに躍起になっている現代へのアンチテーゼのようにも聞こえる。



「Sometimes I don't. If I like a moment, I don't like to have the distraction of the camera. I just want to stay in it.(気に入った瞬間は、カメラを構えたくない。ただその瞬間の中にいたい)」 — ショーン・オコネル


山頂で雪豹が現れたとき、「撮らないの?」と聞くウォルターへの返答。写真家として世界を旅してきたショーンが、あえてシャッターを切らない。「記録すること」より「体験すること」を選ぶ、この映画の核心をついたシーンだと思う。


The Secret Life of Walter Mitty

「To see the world, things dangerous to come to, to see behind walls, draw closer, to find each other, and to feel. That is the purpose of life.(世界を見よう。危険に立ち向かおう。壁の裏側を見よう。近づいて、感じろ。それが人生の目的だ)」 — 雑誌「LIFE」のモットー


映画を通して何度も登場するこの言葉。見るたびに「自分は今、ちゃんと生きているか」と問いかけられる気がする。これ個人的にすごく好きな言葉で、ポスターを買いたいとずっと思ってるくらい(笑)。映画を見終わった後にこのモットーを読み返すとまたぐっとくるものがある。



まとめ

『The Secret Life of Walter Mity/LIFE!』をぜひ多くの方に見てみてほしい。派手なアクションや複雑なストーリーがあるわけではない。でも見終わったあとに、なんか外に出たくなる。旅に出たくなる。そして、今自分のそばにある日常の豊かさをもう少し大事にしたくなる。




コメント


  • Instagram
  • Threads
  • X

カテゴリ

タグ

ポッドキャスト

Coming Soon

当サイトに掲載されている広告について

当サイトでは、第三者配信の広告サービス(Googleアドセンス)を利用しています。 このような広告配信事業者は、ユーザーの興味に応じた商品やサービスの広告を表示するため、当サイトや他サイトへのアクセスに関する情報 『Cookie』(氏名、住所、メール アドレス、電話番号は含まれません) を使用することがあります。 またGoogleアドセンスに関して、このプロセスの詳細やこのような情報が広告配信事業者に使用されないようにする方法については、こちらをクリックしてください。

当サイトが使用しているアクセス解析ツールについて

 

当サイトでは、Googleによるアクセス解析ツール「Googleアナリティクス」を利用しています。 このGoogleアナリティクスはトラフィックデータの収集のためにCookieを使用しています。 このトラフィックデータは匿名で収集されており、個人を特定するものではありません。 この機能はCookieを無効にすることで収集を拒否することが出来ますので、お使いのブラウザの設定をご確認ください。 この規約に関して、詳しくはこちら、またはこちらをクリックしてください。

bottom of page