『サンダーボルツ*』映画感想|マーベルで初めてウルッときた話
- Takuya Sakoda

- 10 時間前
- 読了時間: 5分

正直に言うと、最近のマーベル映画にはちょっとうんざりしていた。
フェイズ4に入ってから「なんかいまいちだな」という感想を持つことが多くて、周りでも「マーベル、大丈夫?」みたいな声をよく聞いていた。私もそのうちの一人だった。
そんな状態で見たのが『サンダーボルツ*』だ。
ディズニープラスで3ヶ月のお得なキャンペーンをやっていたので、これ幸いと登録してさっそく視聴。見た後の第一声は「これ、すごくいい映画だ」だった。
そもそもマーベルって何?という人へ

『サンダーボルツ*』の話をする前に、マーベル映画をまったく知らない人向けに少しだけ説明しておく。
マーベルというアメコミの会社がある。スパイダーマンやアイアンマン、キャプテンアメリカといったスーパーヒーローたちを生み出した会社だ。(スーパーマンやバットマンは別会社のDCコミックス)
このマーベルのすごいところは、別々の映画で描かれた各ヒーローたちが、一つの映画の中でチームを組んで戦うという「夢の共演」を実現したこと。それが「アベンジャーズ」シリーズで、この世界観全体をMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)と呼ぶ。
タイムトラベルやマルチバース(並行世界)みたいな要素も入ってくるので、SF好きにも刺さる。ただし映画の本数が多いのが難点で、全部見ようとすると相当な時間がかかる。
YouTubeで「MCU まとめ」と検索すると分かりやすく解説しているチャンネルがたくさんあるので、まずはそこで流れだけ掴んでからアベンジャーズを見る、という見方もおすすめだ。
『サンダーボルツ*』ってどんな映画?
一言で言うと、「もともと悪者だったキャラクターたちがチームを組んで地球を救う」という映画だ。
DCコミックス映画の「スーサイド・スクワッド」(ウィル・スミスが出ていた映画)に近いコンセプトだけれど、サンダーボルツ*はそれより30倍、40倍深い内容になっていると感じた。
登場するキャラクターたちがとにかく人間くさい。
怒りのコントロールができなくて若い犯罪者をボコボコにしてしまうキャラクター
子供の頃から暗殺組織で育てられ、暗殺することしか教わってこなかったキャラクター
「完全な悪」ではなく、それぞれに事情や傷を抱えた人たちが集まっている。だからこそ感情移入しやすい。
これまでのMCUが時間をかけて各キャラクターを丁寧に描いてきたからこそ、今回この映画を見たとき「ああ、このキャラクターこういう人だったんだよな」とすっと入ってくる。
『サンダーボルツ*』の本当のテーマ(ここからネタバレあり)
サンダーボルツ*で中心に描かれるのは、ある「一般人」だ。
子供の頃から親に暴力を振るわれ、麻薬中毒にもなった、人生どん底の人物。「どうせもうどうでもいい」という気持ちから、ある組織のスーパーヒーロー実験体になることを承諾する。
実験は成功し、圧倒的なパワーを手に入れた。
しかしその薬には問題があった。被験者がもともと持っているキャラクターや感情を何百倍にも増幅させるという副作用だったのだ。
もともとその人物は、良い日も悪い日もある、気分の浮き沈みが激しいタイプだった。結果として誕生したスーパーヒーローは「光と闇」を同時に持つ存在になってしまった。光の時はいいが、闇の時はコントロール不可能になり、一般市民まで巻き込んで暴走してしまう。
それに立ち向かうのがサンダーボルツ*のチームだ。
そして映画のクライマックスで彼らが取る行動は、力でねじ伏せることではない。
暴走した彼の内側に入り込み、過去のトラウマの記憶に一緒に向き合うことだった。
トラウマに対して怒りで応じるのではなく、受け止める。「こういうことが起きた、でもそれは自分の一部だ」と認める。そして何より、一人じゃないということを信じる。自分のそばに一緒に立ち向かってくれる仲間がいると気づいたとき、暴走状態が落ち着き、問題が解決した。
多くの人がこの描写を「鬱と向き合うプロセスをうまく表している」と評価している。私もまったく同じことを感じた。
マーベルで初めてウルッときた
マーベル映画を見て泣きそうになったことは一度もなかった。
でもサンダーボルツ*は違った。ちょっとウルッとくるシーンがいくつかあって、「あ、この映画いいな」と素直に思った。
ヒーロー映画として見れば普通に面白いし、でもそこに「鬱を抱える現代人」への視点が重なると見え方がまったく変わる。見方をちょっとひねると深いメッセージが読み取れる映画だ。
ヒーロー映画に興味ない人も、もしかしたら刺さるかもしれない。
『サンダーボルツ*』こんな人におすすめ
マーベル映画が久しぶりに面白かったと感じたい人
ヒーロー映画は苦手だけどメッセージ性のある作品が好きな人
鬱や心の闇について考えさせられる映画を探している人
ディズニープラスに入って何か見るものを探している人
『サンダーボルツ*』まとめ
見る前は「どうなのかな」という気持ちが正直あった。
でも見終わった後は「見てよかった」と思える映画だった。単純なヒーロー映画ではなく、人間の光と闇、トラウマ、そして仲間という普遍的なテーマを丁寧に描いた作品だと思う。
ディズニープラスで配信中なので、まだ見ていない方はぜひ。
























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