ポーランドとスロバキアの国境線にある山岳エリア「Tatras(タトラ)」。夏のシーズンはもちろんのこと冬でも多くのハイカーが山登りにやってくる、そんなエリアにハイキングをしてきた時の経験をブログにしてみました。

ZAKOPANE(ザコパネ)について
Tatrasがある街がザコパネです。Tatrasからも近く晴れていると街からでもTatras景色が見えるそんな素敵な街です。電車・バスとアクセスも多くあり、そして中心街に行くとショッピングモールや有名ブランドのお店があったりと思った以上に栄えていることにびっくりしました。
レストランやバーはもちろんのこと、病院や携帯会社などもあり、、全然ここ住めるじゃん!と思ったのですが、やはり家賃は他のエリアと比べると少し高め?のようです。ここはもっとリサーチが必要です。
またザコパネはmountain peopleと呼ばれる、Goralsという民族の文化が至るところにでている街でもあります。
Goralsの人々独自の方言、民族衣装、音楽、ダンスに触れる機会があるかもしれません。
ザコパネは木でできた家がとても多く僕好みの雰囲気を持つ街でした。


今回もAirbnbを利用しましたが、ザコパネ郊外にあたる家を選びました。バス停やレストラン、スーパーマーケットなどからは距離がありますが、トレイルからは近く、静か。
このAirbnbの家のキッチンの冷蔵庫には、ポーランドの中でも海に近いエリアの観光地マグネットがたくさん貼ってありました。
山が大好きな僕が「こんな美しい山に囲まれたザコパネで生まれ育ったなんて、羨ましい。」というと、
渋い顔をして「私は海が好きだから、定期的に海やビーチのある街に行くことを楽しみにしている。」と答えました。
よく人はないものねだりをすると言いますが、僕もそうだと感じました。
日本にいる時は「ニュージーランドに戻りたい〜」と思っていたかと思いきや、ニュージーランドの国立公園内に住み初めると「刺激が足りない。日本の生活もいいよな〜」と思っていた経験があります。
自分もザコパネに住み始めたらそんなふうに思っちゃうのかな〜と感じてしまいました。
1.ŚWINICA(シュヴィニツァ) (2,301m)

22.5km
1,462m elevation gain.
7hours
冬の間、Kasprowy Wierch(カスポヴィ・ヴィエルフ)はスキー場となりますが、ここまではなだらかな傾斜を登っていきます。スキー場は非常に多くの人で賑わっており、リフトで簡単に上がれるため、驚きました。しかし、トレイル自体は比較的混雑しておらず、静かな自然を楽しむことができました。
Kasprowy Wierchを越えると、山肌を歩くことになります。道が狭く、傾斜が急な部分もあり、注意が必要です。
Świnica(シュヴィニツァ)というピークを目指して進んでいたところ、通りすがったレンジャーから忠告を受けました。ここから先はピッケルが必要で、また、私たちが履いていたスノーシューでは狭い山肌を歩くのは危険だと言われました。
風も次第に強くなり、スノーシューだけでは進むのが難しくなってきました。目の前に大きくそびえるSwinicaを前に、無理せず引き返すことを決断しました。
ピッケルとアイゼンを装備し、グループでSwinicaを登る人々の姿を見て、私も今後はピッケルを使ったマウンテニアリングに挑戦したいという気持ちが芽生えました。
2.Czarny Staw Gąsienicowy (チャルニ スタヴ ガンシェニツォヴィ)

21.87km
803m elavation gain
5hours57min
Czarny Staw Gąsienicowy(チャルニ スタヴ ガンシェニツォヴィ)は、ポーランドのタトラ山脈に位置する美しい氷河湖の一つです。名前を直訳すると「ガンシェニツ家の黒い湖」という意味になります。「Czarny」は「黒い」、「Staw」は「湖」、「Gąsienicowy」はガンシェニツ家のものを指します。この湖は、その静けさや周囲の険しい山々に囲まれた美しい風景から、観光客や登山者に人気があります。
位置とアクセス
Czarny Staw Gąsienicowyは、標高約1,620メートルにあり、ザコパネの街から比較的アクセスしやすい場所にあります。多くの登山者が麓のKuźnice(クジニツェ)からハイキングを開始し、Hala Gąsienicowa(ガンシェニツ平原)を通って湖へ向かいます。
景観
湖は深い青黒い色をしており、周囲を高い山々に囲まれています。特に湖の背後にそびえるKościelec(コシチェレツ)やŚwinica(シュヴィニツァ)の山々が、絵画のような美しい景色を作り出します。冬の間は写真のように湖が凍りついていて、湖の上を歩くことができます。とても幻想的な風景でした。
登山とハイキングの拠点
Czarny Staw Gąsienicowyは、タトラ山脈のさまざまな登山ルートの分岐点として知られています。湖を訪れた後、さらに険しいルートを選んで山頂を目指すことも可能です。有名なルートとしては、Zawrat(ザヴラト峠)やŚwinica(シュヴィニツァ)へ向かうルートがあります。
私たちも湖の反対側にある山に登りたかったのですが、登るには装備が十分でありませんでした。

1と2に比べると簡単で短いトレイルです。標高1,377メートルの小高い岩峰です。初心者から中級者まで楽しめる比較的簡単なトレイルでありながら、素晴らしい景色を楽しめることから、多くの登山者や観光客に親しまれています。
冬の間は最後の岩峰に登るトレイルの角度が急で滑って転ばないように注意が必要です。多くの登山者がいましたが、みんな滑っていました。
アクセスとハイキングルート
Sarnia Skałaは、タトラ国立公園内のKuźnice(クジニツェ)やDolina Białego(ドリナ・ビャウェゴ)など、複数のルートからアクセスできます。
よく利用されるルートは、Dolina Strążyska(ドリナ・ストジョンスカ谷)を通り、途中で滝(Siklawica)を訪れるルートです。このルートは適度な運動量で初心者にもおすすめです。
景観
頂上に到着すると、周囲のタトラ山脈の壮大な景色を一望できます。特に有名なのは、Giewont(ギェヴォント山)の眺めで、「眠る騎士」として知られる独特の山のシルエットが見られます。
反対側にはザコパネの街や、その先に広がる平原が見渡せます。晴天の日には特に美しい景色が楽しめます。
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