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ポーランド人が二度見する、佐賀にある“グダニスク駅”の話

  • 1月27日
  • 読了時間: 2分

更新日:3 日前

ロイヤルチェスター伊万里


佐賀県伊万里市には知る人ぞ知るポーランド人が喜ぶスポットがある。8,000km離れた佐賀に一体なぜポーランド北部の港町「グダニスク(Gdańsk)」の駅が再現されたのか?


 グダニスクに住んでいた私が伊万里市に着いてすぐに、「この時計台どこかでみたことあるぞ」と思ったくらい、「ロイヤルチェスター伊万里」は目立っていた。そう駅ではなく結婚式場だったのだ。中に入ってみるとポーランド現地の雑誌で紹介された記事やグダニスク駅を描いた絵画が飾られてあった。


ロイヤルチェスター伊万里
1980年代のグダニスク駅の様子がこんな感じだったのか
ロイヤルチェスター伊万里
ポーランドの雑誌で紹介された様子。色褪せた雑誌が時の流れを感じさせる


ではなぜポーランドのグダニスク駅のレプリカが佐賀に?

グダニスク駅
現在のグダニスク駅

 1983年にまで時は遡る。すべての始まりは、1冊の雑誌から始まった。結婚式場を運営する会社のビジネスマンが,出張中の電車でたまたま手に取った雑誌が『世界の車窓』だった。そこに掲載されていたのが、グダニスク駅。赤レンガの重厚な建物、堂々とした存在感のある時計台。その姿に彼は一瞬で心を奪われた。


グダニスク
グダニスクの街並み

 「こんな建物を日本にもつくれないだろうか」その“ひと目惚れ”が、すべての始まりだったそう。当時はもちろんインターネットもなく、世界は冷戦時代でポーランドは事実上ソビエト連邦の影響下に置かれていた。そのためグダニスク駅の設計情報を手にいれることはほぼ不可能だった。

それでもあきらめることなく、彼は知り合いの画家をグダニスクへ送り、現地でスケッチを描いてもらうことにした。国の施設を写真に撮ることはもちろん、スケッチをすることさえ禁じられていた時代にだ。

そんな状況の中、グダニスク駅の写真集を必死に買い集め、なんとかスケッチもし、限られた資料をもとに試行錯誤を重ねながら建物を一から作り上げていった。


佐賀にあるポーランド
ロイヤルチェスター伊万里の中に入ってみた。

 佐賀の人でさえ気づかずに何気なく通り過ぎてしまうその建物が、実は遠く離れたポーランドの駅のレプリカだと知り、さらにその壮大な背景に触れると、「一度は訪れてみたい」と感じるのは、きっと私だけではないはず。ぜひ足を運んでみてほしい。

またポーランド人の方と話をする機会があったら、ぜひこの話を伝えてほしい。きっとポーランド人の驚く顔が見れるはずだ。

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