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ミニマルよりエッセンシャル。 ダナーブーツと15年かけて辿り着いた、ものの選び方。

  • 1 日前
  • 読了時間: 7分

ダナーブーツ

 「HIMYM(ハウ・アイ・メット・ユア・マザー)」のテッド・モズビーの赤いブーツのように、身につけると自信に満ちあふれる、または、ここ一番という時に必ず身につけるアイテムがあなたにはあるだろうか?私の場合は、ダナーのレザーブーツだ。大学生だった15年ほど前に、バイトで貯めた大金をはたいて買った。ハワイ、NZ、アメリカ本土、シンガポール、バリ、そしてポーランド。どこに行くにも持って行ったこのアイテム。このブーツとの付き合い方を考えると、最近の考え方の変化と通じることに気づいた。


ダナーブーツとの出会い

 高校生から大学生になり、色んなことが自由になった。髪型も自由、制服も着なくてよい、バイトもできる。当時の一般的ななりたての大学生のように、すぐに髪を染め、なぜかピアスも開けてみたり、バイトも始めた。ピストバイク(レース用の軽い自転車)で片道1時間ある大学に通っていた頃だ。


当時乗っていたピストバイク。懐かしい。
当時乗っていたピストバイク。懐かしい。

福岡に行ったことがある人は大名というエリアをご存知かと思う。個人の方が経営している、洋服のセレクトショップが多くある。そこでたまたま見つけた、アメカジ系の服を取り扱っているショップでこのダナーブーツを購入した。ブーツ購入前に服や靴も買ったが、どれも長く愛用した。



店長のMさんが、本当に気さくな方でこの人に会っていなかったらきっとこのブーツは買っていなかった。ショップに1人で入るのはなんか居心地悪い。店員さんが近づいてきて「何かお探しですか?」って来る感じが嫌だ。Mさんは、その距離感がとてもよかったんだと思う。そして何より人生を(仕事を)楽しんでいる感をすごく感じた。余裕があるとでも言うべきだろうか。洋服や売り物に関係のない話(好きな音楽の話や、趣味の話)にたくさん時間をかけていた。「洋服買わんでもいいけんいつでも遊びきな〜」とも言ってくれた。店に行くと、「いま時間ある?」とか言って店の前の自動販売機でコーヒーをおごってくれたり、音楽の話になり、G.LOVEというアーティストを紹介しCDを貸してくれたり。売ってある洋服のモデルをさせてくれたり。とてもカジュアルに接してくれた。


そんなこんなで、このダナーのブーツと出会う。確か8万円近くしたので、学生にとってはとても高額な買い物だった。ただその時にMさんが言ってくれた言葉を今も覚えている。(おそらくこんなことを言ってくれたような,,)「このブーツは、履けば履くほどTakuya君の足にあってくる。そして古くなればなるほど渋味がでてくるブーツ。一緒に歳をとっていけるブーツ。Takuya君が大人になった時はきっとめちゃいい味になるよ。」と言って、Mさん自身も昔から履いているブーツを見せてくれた。そのラギッドで新品のものには出せない渋みに、魅了されたことを今でも覚えている。


ダナーのブーツ

そして15年ほどが経った今、このブーツを履いている。私はモノに固執するタイプの人間ではないのだが、このブーツだけはどこに住む拠点(ハワイ、NZ、シンガポール、バリ、ヨーロッパ)が変わっても持っていった。シワも増え、色もかすれ、ソールも取り替えたりした。


きっと多くの人が(自分も含め)お店の店員さんに対してつい「この人はわたしに物を売ろうとしているんだ!」とガードを固めてしまう。しかし、変に自分を閉ざさずに、純粋に知らない人と会話を楽しんでよかったと思える出会いの一つだ。(これは人生の中で何度も経験したこと。)そして、当時まだ青年と大人の間くらいにいた自分に「COOLな大人」をみせてくれたMさん。こんな大人になりたいと思えたのは間違いない。



ダナーブーツの魅力

ダナーブーツ

 ここでダナーブーツの魅力についても紹介したい。Danner(ダナー)はアメリカのポートランドのブーツメーカー。世界初のゴアテックスを使ったブーツとして有名だ。私が愛用しているのは、そんなダナーの代表作ともいえる定番「ダナーライト」。防水・浸透性能はピカイチ。そしてアウト アウトソールはビブラムでグリップも抜群なのでトレッキングブーツとして大活躍。また、オイルドレザー独特のエイジングとツヤが一緒に歳をとっていく楽しみを与えてくれる。タウンユースでも大活躍だ。





ミニマリスト VS エッセンシャリスト

 

ダナーブーツ

 

 このブーツのことを振り返ってみて、最近の自分の思考の変化に通づるものがあると気づいた。これまでは、必要がないものは全て切り捨てるべきだ、という考えをもとに、何事にも厳しく制限をかけてきた。例えば、カーペットが欲しいなあと感じてもカーペットがなくても生活できるから買ってはいけない、と自分に言い聞かせてきた。俗に言われる「ミニマリスト」と「ストイシズム」のミックスかもしれない。最近はこの思考が変わった。もし、このカーペットのある人生が自分を10%でも幸せにさせてくれるなら購入するべきだ、という考え方だ。言い換えれば、自分の毎日を自分の大好きなもので詰め込む、ということ。きっと、「エッセンシャリズム」に近い思考だ。



ブーツの話に戻るが、ハワイやバリでは1年中温かいのでこんな馬鹿でかいブーツを持っていく必要はないし、むしろ嵩張るのでやめた方が良いと考えてしまう。しかし、このブーツを履くことで「グレイテスト・ショーマン」のヒュー・ジャックマンのように、自身に満ち溢れてくるなら、このブーツを履くことで、バリの街を歩くという行為が10%ハッピーな体験になるのなら、このブーツを持っていくべきなのだ。ミニマリストからエッセンシャリストに思考が変わったことで、確実に物が増えた。毎日自分が生活する部屋、着る服、髪型などには妥協しなくなった。では、良いと思ったものをすぐに買うかというと、そうではない。辛抱強く、妥協しないことが大切だ。



自分の好きを可視化する

まず、できる限り具体的に自分の理想の生活を可視化する。私はピンタレストを活用するようにしている。どんな人でも、気分を良くしてくれるものやことがあるはず。見ているだけで心が落ち着いたり、わくわくしたりするものだ。しかしそれを言葉で表すのは案外難しい。そこでピンタレストが役立つ。


良いと思ったものや見ていて気分が良くなるものをピンしていく。部屋、洋服、トレランなどカテゴリー分けしてもいいし、とにかく好きなものをどんどんピンしていく。そうすると共通点が見えてくる。ピンした部屋の写真を見比べると、カーペットはこの生地が欲しい、この色で家具を揃えたい、などが見えてくる。それがわかってきたら、その理想に出会うまでは絶対に買わない。これが良いかもと思っても買わない、という厳しい基準を設ける。


また、ピンタレストを使うことで、カテゴリーを超えた自分のカラーパターンのテイストを見つけることができる。私の場合、トレランの写真でも、部屋の写真でも、Boho (ボヘミアン)カラーが共通していることが分かった。自分のカラーパターンを文字化するのにはAIも便利だ。ボートのスクショをとって、AIにカラーパターンを聞くと教えてくれる。自分の好きなカラーパターンが分かると、調べやすいしお店の人にも伝わりやすくなる。自分のカラーパターンを基準として部屋に置く物や身につける物を選んでいけば、自分にとっても心地よく・ハッピーになれるライフスタイルを築き上げることができる。




まとめ

 15年前、バイト代をはたいて買ったダナーブーツは今もまだ現役だ。ハワイでもバリでも持っていったこのブーツは、単なる道具を超え、自分の生き方の変化と重なっている。必要かどうかだけで物事を判断していた頃から、自分を10%でもハッピーにしてくれるかどうかを基準にする考え方へ。その変化がこのブーツを履き続けているという事実にそのまま表れている気がする。Mさんが言っていた「一緒に歳をとっていけるブーツ」という言葉の意味が、ようやく体感としてわかってきた。ダナーブーツに限らず、自分の毎日を本当に好きなもので埋めていくことが、結果として自分らしい豊かな生き方につながるんだと思っている。

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