テクノロジーの発達で事業立ち上げや、ブログやユーチューブ・ポッドキャストを通し、自分のファンを作ることが容易にできる世の中になってきました。
あるいは会社での新企画のアイデアがなかなか浮かばなかったり、時間に余裕ができてきたので、なにか始めたい、、でも何から始めればいいのか分からない。
そんな時に役に立つ考え方を記事にしました。
*この記事は「Company of One」という本を書いたポール・ジャービスさんの考え方をもとに書いております。
「Company of One」は「ビジネスにとって、どんどんと大きくなる成長が全てではない。」「自分のライフスタイルに合わせてビジネスを行っていく。」というのがこの本のコアメッセージで、私自身も大好きな本の一つです。
フリーランサー、自営業をする方だけではなく、一般の会社員にもヒントとなる考え方が学べます。こちらも読むことをお勧めします。
目次:
“アドバイスには従うな!風変わりでありのままの自分でいること!”
世の中には当たり前のようによく使われる「エキスパートからのアドバイス・ルール」というものがあるかと思います。
例えば、美容院で働いていても、"お客さんには敬語を使って話しなさい"とか、
会社で働いていては、"セールスマンとして成功したいなら、必ずメールで決まった形式で相手に連絡しないといけない”とか。
ジャービスさんは、こういったアドバイスをきちきち守るロボットのような人より、
ちょっと変で風変わりだけどありのままの自分である人の方が、お客さん・ユーザーをファンにすることができると説明します。
例を2人あげます。
1人目は安住アナウンサーがいい例じゃないかと思いました。
アナウンサーは清楚で綺麗なイメージがあるし、そうでないといけないと言われてきたんじゃないかと思います。
しかし、私が日本のアナウンサーで唯一覚えている・知っている安住アナウンサーはバラエティ番組などにも出演し、恥ずかしいことやおばかな面をたくさん視聴者に見せています。
きっとそんな意外性が印象的でファンになった人も多いのではないでしょうか?
2人目はあとはヨガインストラクターのCarenさんです。
彼女は自分のヨガクラスで自分の過去のうつの経験を包み隠さず全て話したそうです。
ヨガの先生というと、心が平穏な仏のような先生というイメージを持たれている方も多いと思うので、
「えっ教える側の先生が大きな問題を抱えていることを生徒に話していいの?」と思ってしまうかもしれないのですが、
それが返って親近感をうみ、他のインストラクターと差をつけることになったそうです。
また周りの目を気にせずに「風変わりなありのままの自分でいる」というフレーズを聞いて、
私が1番最初に思いついたのが、”セーラー服おじさん”こと小林秀章さんです。
私も渋谷の街を歩いていて何度が見かけたことがあります。
CNNにインタビューをされたり、世界中のイベントにゲスト出演したり、今では日本を代表する名物となった小林さんですが、
Forbesが彼にインタビューした記事に興味深いことが書かれていました。
セーラー服を着て渋谷の街を歩いた様子を自分でSNSで発信したところ、まったくバズらなかったのが、他の人が自分の写真をとって投稿したところバズってどんどんと多くの人に知れ渡るようになった、ということです。
ジャービスさんのメッセージで印象に残ったものの中に、
「良い作品を作り上げる実際の作業は、プロモーション・宣伝よりもずっと大切だ。」
というものです。
よく自分・自分の作品を世の中にプロモートしていくことが大切と言われますが、
本当に良い作品を作りあげれば、あなたのファンがあなたのことを世の中にプロモートしてくれる、ということです。
“情熱とスキルの交差点を見つける!”
よくモチベーションを挙げるスピーチなどでも「Follow your passion !! 自分のパッションに従いなさい!」というアドバイスがあるかと思います。
これはとても無責任で酷すぎるアドバイスです。
例えば「僕は漫画ワンピースが大好きすぎる!これが僕のパッションだ!」と言ったとしてそれだけじゃ生活できないですよね?
生活をしていくためのお金を作っていく術を見つける必要があります。
じゃあどうすればいいのか、
ここで役に立つ考え方が、「情熱とスキル(知識)の交差点を見つける!」という考え方です。
私の例でいうと、「英語」が好きだ、そして「ライブラン」という生実況付き音声アプリを使い、音声媒体で放送をする”スキル”を持っています。
そしてここが一番大事なのですが、この交差点がどうやって、どんな人を助けることができるのか?を考えることです。
私の場合は、「英語を勉強したい」という人を助ける「英語で生放送を行う」、「英語 de RUN」というコンテンツを考えつきました。英語を勉強したいというリスナーを喜ばせることがきたのです。
先ほどのワンピースの例でも考えてみましょう。
「ワンピース」が情熱で、「ビデオ編集」がスキル、「ワンピースを過去に読んでいたけど、今更何十巻も遡って読む時間がない、だけどワンピースでどんなことが起きているのか知りたい」という人を助けることができる、
「ワンピース最新巻まとめ・考察」のビデオを作る、というアイデアが生まれます。
実は私が上記のようなビデオに助けられている人でもあります。
この「助ける人」がニッチであればあるほど競合が少なくなるとも言われています。
"真似・コピーはスタートを切る上では便利。”
よし、自分の「交差点」がわかった!ただ何から始めればいいかわからない、そんな時に役たつメッセージが3つ目の「真似・コピーはスタートを切る上では便利。」です。
今世界中の人が知っているような教科書に載っているくらい有名な芸術作品も、実は真似から始まったものが多いみたいです。
なので自分1人の脳みそでうーーーんと永遠にアイデアを考えるより、真似できそうな人の作品をみつける方が早いかもしれません。
きっとあなたのアイデアはすでに世界中の他の誰かが実践している場合がほとんどです。
例えば、ウェブサイトデザインの経験や知識がないに関わらず、自分の会社の広告宣伝のウェブサイトを作成しないといけないとします。
そんな時にウェブサイト作成方法を1から学ぶのではなく、すでにインターネット上に存在する他の会社の広告宣伝ページでお手本を見つけ、そのお手本に沿って作り始めた方が効率が良いということです。
もちろん、全てを真似していては自分の作品である価値がありません。なので、スタートを切った後に自分なりの味を足していきましょう。
“完璧主義は危険”
プレゼンテーションであれ、インスタグラムの投稿であれ、何かを作成して世の中にそれを公開しようとした時に「これじゃまだ不十分だ!」と止めに入るのが“完璧主義”です。
そもそもなぜ完璧主義が存在するのかというと、周りの目・周りからの評価を気にしているからです。
どんなに頑張っても「周りの人のあなたやあなたの作品に対しての反応」を完全にコントールすることはできません。なので「周り目を気にして」得することはあまりないのではないでしょうか?
最初のメッセージにも関わりますが、「〇〇でないといけない」「〇〇しないといけない」という閉鎖感は自分の頭の中だけに存在する幻想の場合がほとんどです。
セーラー服おじさんもずっとかわいい格好で歩きたいと思っていただけど、「こんなことをしてはいけない」という閉鎖感がそれをとめていました。
しかしいざセーラー服を来て思い切って街を歩いてみると、駅の改札でも何も言われず、東京の街を歩いても誰かになんか言われてたりすることはなく全く何も起きなかったそうです。
完璧主義の原因もあなたの幻想である可能性が高いです。
それよりとりあえずやってみること。そこから得ることができる「学び」にもっともっと価値があります。
なので、なるべく早い段階で「最低限リスク・最低限の労力で最短で実施できる」方法を見つけることが大切です。
*MVP(Minimum Viable Product)の考え方と同じです。MVPについては、こちらのブログでも触れています。
例え1週間かけてこれ以上完璧ないというくらい作品を作っても、実はそれが誰も望んでいないことが、1週間かけて準備してやっとわかった、ではもったいないですよね。
以上の4つのメッセージは個人だけではなく、会社やチームとしてもとても便利になる考え方です。
ぜひ様々な場面で少しでもヒントになれば幸いです。
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