シュチェチン探訪:ポーランドのパリと呼ばれる街
- ptakuyap15
- 2023年5月27日
- 読了時間: 7分
更新日:6 日前

シュチェチンはドイツとの国境近くの港町で、私が訪れたポーランドの街の中で特に住みたいと感じた街でした。
パリに似ていると感じるのは、ポーランド人に「ポーランドのパリ」と呼ばれる魅力があるからです。
ビデオも作ったのでよかったらみてください。
1.パリを思わせる街並み

パリに行ったことがなくても、エトワール凱旋門のロータリーを目にすれば、パリを感じてしまうのは私だけではないはずです。
そんなパリを連想してしまう、ロータリーがあるのがシュチェチンなのです。

エッフェル塔前の芝生で寝転がってピクニックを楽しんだことがある人もいるかもしれませんが、この芝生エリアがシュチェチンにもあります。エッフェル塔ではなく、第二次世界大戦終戦記念建てられた3羽の鷲の像ですが。


パリよりも人が少なく、落ち着いて街並みを楽しめたので、個人的にはこちらの方が良いと感じました。

パリを連想させる街並みであるのはただの偶然なのか?実はこれには理由があったのです。
シュチェチンの街並みは、パリの都市計画家ジョルジュ・ウジェーヌ・オスマンによって設計されたのです。
さらに驚きなのが、この美しい街並みは一度戦争で消された後に、人間の手で再建されたものであるということです。

バルト海につながるポーランドで2番目に大きな川、オーデル川沿いも歩いていて美しいですし、Kasprowicz Parkのような大きな公園の他にも小さな公園がいたるところにあり、緑が溢れる街並みが最高でした。

ではここからはおすすめの観光スポットを紹介します。
シュチェチンはそれほど大きな街ではないため、紹介するスポットは全て徒歩で回れます。

2.オドラ川に広がる、シュチェチンの絶景バルコニー :ヴァウィ・フロブレゴ
Wały Chrobrego

おそらく最もシュチェチンでロマンチックなスポット。シュチェチンのシンボル的存在なので、見逃すことはないかもしれません。
オドラ川、造船所、港の景観を眺めることができます。天気が良い日は階段に座って休憩されている方も多いです。

ライオン像やネプチューン像なども飾られています。夏はコンサートやお祭りも開かれるようです。
3.ショートケーキのような白いお城:ポメラニア公の城
Zamek Książąt Pomorskich w Szczecinie

ポメラニア公の城は、ショートケーキのような可愛らしいデザインで、遠くからでも目を引きます。
場内は有料で開放され、ポメラニア公の歴史や城の建築を学べます。
特にユニークな時計が人気で、過去と現在を感じさせるデザインが魅力です。

4.未来的デザインとクラシックの共鳴:フィルハーモニーコンサートホール
Karlowicz Philharmonic

シュチェチンのシンボルとも言える美しいデザインの建物で、街の風景に溶け込んでいます。
多くのポストカードでも見ることができるほど、その魅力が広く知られています。

残念ながら犬を連れていたため、内部には入ることができませんでしたが、外からでもその印象は十分に強烈でした。

夜になると、また別の魅力を放ちます。美しくライトアップされたその姿は、昼間とはまた違った印象です。

8月31日はポーランドの「連帯と自由の日」(Dzień Solidarności i Wolności)。
「連帯(Solidarność)」運動は、1980年代にポーランドで起こった労働者を中心とする民主化運動で、最終的に共産主義政権の崩壊へとつながった歴史的な出来事です。

この日はフィルハーモニーコンサートホールが赤と白にライトアップされ、「Solidarność(連帯)」のスローガンも映し出されていました。
特別な日でもなくてもライトアップは毎日されています。
このページに内部の写真やライトアップの写真が公開されています。
5.連帯の記憶が息づく広場:ソリダリティスクエア
Plac Solidarności

フィルハーモニーコンサートホールの目の前の広場にあるのが、Solidarity Square (ソリダリティスクエア)。
共産主義に反対するデモを行っていた16人が無惨にも殺されてしまう、そんな悲劇が起きた場所に再建されたのがソリダリティスクエア。
第2時世界大戦そして共産主義と、シュチェチンの激動の歴史を学ぶことができるシュチェチンの歴史博物館もここにあります。
また博物館の屋根がスケボーやローラースケートもできる広場なっているという、大胆でモダンなデザインも注目です。
建築物としても2016年に賞を受賞しているようで、訪れる価値があります。
広場には1970年12月に起きた事件を祀るエンジェル像もあります。

広場にはポーランドを共産国から解放に導いたLech Wałęsa 氏のシンボルサインが描かれています。
上空からみるとこんな感じ。

5.緑に包まれた街の大きな庭:ヤスネ・ブウォニア広場
Plac Jasne Błonia im. Jana Pawła II


まるでパリのエッフェル塔前の芝生広場を思い出させるような、広々とした開放感のある場所です。
街の中心からアクセスが良く、休日には屋台が並び賑やかな雰囲気が漂います。ペットと一緒に過ごせる点も魅力です。シュチェチンの中でも、のんびりとした時間を楽しむ人気のスポットです。
6.シュチェチンのヴェネツィア?
Szczecińska Wenecja

確かにヴェネツィアっぽい?

シュチェチン中央駅のすぐ裏に"シュチェチンのヴェネツィア"と呼ばれている場所があります。
小さな橋を渡ったところから見えるその風景は・・・廃墟⁈ 酵母とアルコール工場だったそうです。
グーグルマップにも載っているスポットなのですが、あまり知られていないのかとても静かでした。
釣りを楽しむ人が数名いたぐらいです。
7.特産物:パプリカシュ

魚の廃棄部分を無駄にしないようにと作られたもので、材料は魚、米、玉ねぎ、トマト、油、パプリカパウダーなどの香辛料、塩で作るペーストです。
国内では缶詰でも販売されていますが、レストランでもよく見かけるメニュー。パプリカ風味で魚の臭みもなくパンに付けていただきます。
前菜でも出てきたのですが、とても美味しい!!

パプリカシュを食べるならここがおすすめ!
シュチェチンはバルト海にも近いので新鮮なシーフードを食べることができます。

接客もとても好感でした。そして犬もオッケーなのが嬉しい!

こちらはサーモンバーガー。分厚いサーモンが食べ応えありました。すごくお腹いっぱいになりました。

こちらはトラウトのグリル焼き。バターが効いていて良い具合でパリパリ美味しい!

そしてこれがピンボケしていますが、パプリカシュ風の米の上に生のニシンが乗っかったもの。とても新鮮で美味しかったです。
ここのレストランでの注意点は予想以上お腹いっぱいになるので、頼みすぎないことでしょうか。(笑)
8.本格的なコーヒーが飲みたいなら
8.1.#Alternatywnie カフェ

ここ数年飲んだフラットホワイトで一番美味しいフラットホワイト作ってくれたカフェがこのAlternatywnnieカフェ。
そんなに忙しくないのでゆっくりできるのも、犬オッケーなのも嬉しいです。
ゆっくりくつろげるソファもありました。
フラットホワイト以外にもOrigamiドリッパーで淹れるハンドドリップコーヒーもとても美味しく、滞在中3回行ってしまいました。

8.2.Przystań - Kawa i Wino

文字通りコーヒー(Kawa)とワイン(Wino)を楽しめるこぢんまりとしているけどオシャレなカフェ/バー。
カフェは近くにたくさんあったのですが、朝8時から営業しているところはなかなか見つからず、ここにいったのですが正解でした。
エスプレッソドリンクのみ(ハンドリップなどはなし)となりますが、エスプレッソとアメリカーノ ノは美味でした。
席が限られていますが、平日だとみんなさっとエスプレッソを飲んで長居する人もいなさそうでしたので混むこともないのかも。
とてもオシャレです。
今回紹介したスポットのグーグルマップリストはこちら
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